2024年のGW前半は、ただスピーカーの音を聴いてます
BHBSを聴いて
GWの前半、スピーカー作りとサイクリングに励むつもりが、ただひたすら、石田健一さんの作られたBHBSというスピーカーを聴いてます。
SPK AudioのFR03Eというペアで7000円の安価なユニットを載せたものを石田さんがヤフオクに出品されていて、スピーカーコンテストの常連の方の作例に学びたいと思って、思い切って落札したのですが、これがとにかく凄くて、楽しすぎて、聴くのをやめられません。 FR03Eは、私も持ってるんです。箱はまだ作っていないのだけど、暫定的に、以前にヤフオクで入手した密閉箱やバスレフ箱に入れて試聴してきたので、軽めの音で少し雑な音だと思っていたのですが、全く違う音でびっくりしました。確かに軽めの音ではあるんだけど、ブラインドで聴き比べたら、同じユニットを使っているとは分からないんじゃないと思うくらい、全然違う。
石田さんのBHBSは、確かに低音が伸びていて、しかも、しまった音で私好みの音なのですが、もっと凄いのは中音の解像度の高さで、川のせせらぎのような環境音や、クラシック音楽がとても鮮やかに再現されて、活き活きと伝わってくるんです。
私の手持ちのスピーカーでは、2-wayスピーカーのParadigm Premier 200Bが解像度もそこそこ高めですが、どちらかというと、響きの広がりを楽しむスピーカーなので、クラシック音楽を聴く際には不満がありました。手持ちのフルレンジのMAOP7も音は良いのですが、エンクロージャの材質が柔らかいせいか、解像度はいまいちで、箱を改良しなくてはと考えていました。 でも、どんな音を目指せば良いのか、全く分かっていませんでした。漠然と不満を感じていたのですが、昨年、オーディオ展に行っても目指すべき音は見つからず、どちらかというと、フィディリティムサウンドさんのMarkaudioのユニットを用いたフルレンジ・スピーカーのデモが一番しっくり来たのですが、それでも、やはりなにか足りないと思ってました。
その答えが、ついに、見つかりました。石田さんのBHBSのような音を目指せばいいのだと。密閉型にすれば中音だけは真似できるかとおもったのですが、手持ちの密閉箱と聴き比べて、その考えが甘かったと分かりました。振動対策、定在波対策をしつつ、ユニットが正しく振動するように設計するのは大変ですが、その答えは石田さんのスピーカーにあるはずです。BHBSは音道を作るのに使う内部の板が箱の補強を兼ねていて、仕組みを読み解くのは大変です。
私の場合は、箱をたくさん作って、木工の基本スキルを上げるところから始めないといけないので、最初はサイズの小さなバスレフ箱を、板の厚みを変えたり、桟で補強したりして、どの程度、中音の解像度がアップするのか調べるのが早道かと思っているのですが、BHBSを作ってみるほうが早道のような気もするし、きっと両方やらないといけない気がします。
ML-TLについて
あと、個人的にはMass Loaded Transmission Line(ML-TL)にも関心があるので、その設計方法について調べました。FR03Eは4ペア持っているので、いろいろ作って同時に聴き比べできるのが良いところです。鬼目ナットを打ち込めないのが悩みですが。 以下のページを6ページあたりまで読み進めると、MLTLが共鳴管の周波数を押し下げるために窄まったダクトを導入しており、バスレフのダクトとML-TLのダクトは全く異なる役割を持っていることが分かりました。