カトリック
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カトリックの特徴 (プロテスタントの特徴と読み比べてください/わかり易さ重視のためふざけて書いています) バチカンにいる「教皇」がカトリックのルールを決めている。
バチカンが「おまえは破門」と言ったら終わり。
バチカンが厳密に手綱を引いているので、カルトは生まれない。
日本語で聖職者は「神父」と呼ばれる。神父は神に使える清い身なので「妻帯できない」。
神父のいる教会に集まって、「神父が代表して聖書を読む」。
「神父先生によるキリスト教集団指導塾」
印刷機の発明される前は聖書はラテン語版しかなく、聖職者ではない一般の信徒は聖書を直接読めなかった。
(近世以前は文字が読めない市民も多かっただろうし)
ルターによる宗教革命で、信者が各自(平易なドイツ語で)聖書を読めるようになった。→プロテスタント 教会は(聖書を読まなくても)神様の特別感が伝わるように「聖なる雰囲気」で「豪華」。
「ステンドグラス」や「立派な祭壇」がある。
「キリスト教は偶像崇拝禁止だけど、まあイエスの像や聖人の像があったら文盲の一般信者にも分かりやすいしなんか聖なる雰囲気がしてイイよね〜」的な理由。
というわけで観光地化するフォトジェニックな教会はほぼカトリック。【注】
神父に罪を打ち明ける「懺悔室」がある。
神への崇拝だけでなく、イエスを生んだ「聖母マリア」への“崇敬”もある。
キリスト教は一神教のため、「唯一神(父なる神)=神の子イエス=聖霊」ではない聖母マリアへの“崇拝”は禁じられている。
カトリック的には「あくまで“崇敬”です! 尊敬しているだけで決して本命(崇拝)ではありません!」という言い訳。
神への崇拝だけでなく、後世のよく頑張った信徒を「聖人」として“崇敬”している。
マリア“崇敬”と同じ理由。ただのリスペクトですから!
【注】
古いプロテスタント教会はカトリック教会と大して変わらないゴシック様式なのでけっこう豪華。ただ内装は同時代のカトリック教会に比べると、彩度が低く、装飾品も少ないように思った。
カイザーヴィルヘルム教会(ベルリン)けっこうデカかったよ。
クラクフ旧市街のルーテル教会も他のカトリック教会に劣らずデカかったよ。
美術はカトリックの要望によって発展した。建築様式も当然含まれる。カトリックの教義を表現する様式が確立しても、プロテスタントの教義を表現できる様式がまだ発明されていなかったのではないかと想像した。