適応放散
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同一の原種生物が,種々の異なった環境にすむと,それぞれの環境に適した生理的,形態的分化を起し,多数の異なった系統に分れること。時間の経過とともにその効果は強まる。 この現象は地質時代を通じて数多く起り,爬虫類や哺乳類について,生活の場所に関しては地上,地下,水中,半水中,樹上,空中に,また食性については草食,肉食,雑食などに放散した。オーストラリア大陸での多種類の有袋類,マダガスカル島の原猿類は例として有名で,生物が閉鎖的環境におかれると適応放散が著しく進むことが示される。