原猿類
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source: 原猿類(ゲンエンルイ)とは - コトバンク
原猿類(ゲンエンルイ)とは - コトバンク
哺乳綱霊長目原猿亜目に属する動物の総称。
動物界でもっとも進化を遂げた霊長目が、本亜目Prosimiiのように原始的特性を残すグループを内包していることは注目に値する。
キツネザル、ロリス、メガネザルの3下目5科20属40余種からなる。
第三紀暁新世中期に北アメリカ大陸に姿を現し、始新世には旧大陸西部にも分布を広げ繁栄した。
現生の原猿類は、始新世の原猿と類似の諸形質をとどめている。
その歯数は、最少がアイアイの18本、ついでインドリの30本であるが、原始的な哺乳類の基本型44本よりはいずれも少ない。
体の大きさは、ネズミほどのコビトキツネザルから、最大は頭胴長70センチメートルのインドリまである。
一般に小形のものは夜行性、雑食、単独生活者であり、大形のキツネザル、インドリ、シファカの3属の種は昼行性で集団生活を営む。
東南アジア、インド、アフリカ、マダガスカル島の、主として熱帯多雨林に分布し、すべて樹上生活者である。