認知チューニング仮説
気分(周辺環境が自分にとってどのような状況にあるかのシグナル)→情報処理方略を自動的に調整(チューニング)する ネガティブな気分
シグナル「問題のある状況」
何らかの脅威に直面していたり、良い結果を手に入れていない状態
情報処理方略
認知的な努力を要する分析的でシステマティックな情報処理方略
その状況を変える必要があるが、そのためには、まずその問題がどのようなものかを注意深く調べる必要がある
ポジティブな気分
シグナル「安全な状況」
良い結果を手に入れていたり、脅威にさらされたりしていない安全な状態
情報処理方略
認知的な努力を必要としない直感的でヒューリスティックな情報処理方略
特にこれといった問題がない状況においては、詳細にわたる分析は必要なく、いつものルーチンで状況を分析すればよい
この仮説を支持する研究は様々な領域で見られている
その一方で、ポジティブな気分のときにはユニークな発想が生まれたり、創造的な問題解決ができたりするという報告もある(Isen, 1987) 安全が約束されたポジティブな気分のときこそ、冒険的な思考が許されるのだと考えることができる