基本的な帰属のエラー
他者の行動の原因を考える際、その行為者の内的属性(性格、態度など)を重視しすぎる傾向
文化差があることが報告されている(アジアでは小さい)
対応推論理論によれば、行為者の言動から、その内容と対応した内的属性が推測されるのは、その言動が外的成約のない状況でなされた場合に限られるはず しかし、外的な圧力がかかっていることが誰の目にも明らかな場合でさえ、人はその行動の原因を性格や態度など、内的属性に帰属する傾向があることが示されてる
アメリカのメディアがもっぱら個人的な特性(内的要因)に焦点を当てた報道をしていた 中国のメディアは加害者の周辺環境(外的要因)に焦点を当てて原因を究明しようとしていた もっともこのケースに限れば、加害者は中国人であったため、母国中国のメディアが擁護する目的でこのような報道様式を選択した可能性も否定できない
しかし折しも同じ年に、ミシガン州で郵便配達人が上司や同僚を射殺したのちに自殺をするという事件が起きた
この事件は先の中国人留学生の事件と事件に至るまでの経緯もよく似ていたため、大きな相違点は加害者がアメリカ人だということだけだった
彼らはこの事件を同じように分析し、先の事件の報道と比較したところ、その傾向は共通したものだった