血縁淘汰
血縁淘汰(けつえんとうた)とは - コトバンク
血縁選択
とも。
血縁個体の共有する遺伝的形質が血縁個体間の生存・繁殖に何らかの影響を及ぼすときに,そこに働く
自然淘汰
をいう。
個体にとっては不利益だが血縁個体に利益をもたらす利他的行動は血縁淘汰によって進化しうるとする
血縁淘汰説
は,
W.D.ハミルトン
が導入した
包括適応度
の概念を基に,
J.メイナード・スミス
が提唱。
社会性昆虫
のワーカーによる養育行動のほか,
子殺し
や
ヘルパー
,
婚外交尾
など多くの現象を説明できるため,
社会生物学
の中心的概念となっている。
#進化