包括適応度
包括適応度(ほうかつてきおうど)とは - コトバンク
現代進化論の基本概念。
適応度
は
自然淘汰
における成功の尺度で、個体が残せる子の数で表されるのに対して、包括適応度は
遺伝子
レベルでの成功の尺度で、血縁者を通じて残される子の数も含める。
ウィリアム・ハミルトン
が
社会性昆虫
の
利他行動
の進化を説明するために提唱したもの。
女王バチが産んだ子と働きバチの遺伝子の半分が共通しているため、働きバチが女王バチの子を育てるのと自分の子を育てるのとは包括適応度からみれば等価になる。
この概念をもとに、
J.メイナード=スミス
が
血縁淘汰説
を提唱した.
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