無限サイトモデル
突然変異が起こるたびに、配列は別の状態へと変化するとするモデル 突然変異率はとても低いので、突然変異が2回以上起こって元の遺伝子配列に戻ることはないと仮定 例
長さ1000bpの塩基配列に突然変異が起こり、300番目の塩基サイトのA→Tに変わったとする 続けてこの配列に突然変異が起こった場合、
同じ300番目のTが再びAに代わるということは考えない
300番目がTやGやCに変化するか、
またはそれ以外のサイトに変異が起こる
典型的な遺伝子のコード領域が 1000以上の塩基からなり、各塩基に3通りの変化があり得ることを考えると、この仮定は妥当である。1塩基が置換する場合の数は 3000通りあり、2塩基以上が置換する場合の数を考えると非常に大きな数になる。したがってどの新しい突然変異もすでに集団中にある対立遺伝子の複製となることはなく、この無限対立遺伝子模型は分子レベルでの事実をよく近似しているものと言える。