尾状核
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生理学
歴史的に、大脳基底核は全体で高次運動の調節に関与しているとされてきた。より最近では、尾状核が学習と記憶、特にフィードバック処理に強く関わっていることが証明されている。一般的に、尾状核で起きる神経活動は被験者がフィードバックを受け取っている時に発生していることが示されている。 閾値の制御
脳は興奮性シナプスによって相互接続した非常に多くの神経細胞の集合を含んでいる。したがって、これらはポジティブフィードバックを構成要素に持つ大きなネットワークを形成している。このようなシステムが活動の爆発を防ぐメカニズムを持たずに動作していると考えるのは難しい。尾状核が大脳皮質全体の活動を計測し、閾値となる電位を制御しているという間接的な証拠が存在する。 最近、科学者はヒトが恋に落ちる時の尾状核の機能を発見した。大学生の被験者グループが自身の最愛の人の写真を呈示された際、尾状核と腹側被蓋野の両方の活動が増加した。この fMRI 実験はヒトが恋に落ちる時、腹側被蓋野が尾状核をドーパミンであふれさせていることを示唆している。 強迫性障害の人において尾状核の機能障害が起きているという理論がある。それにより、視床と眼窩前頭皮質の間での心配している出来事や考えに関する情報の伝達を、適切に制御できなくなっているのかもしれない。