グルタミン酸
https://gyazo.com/4dfe44fb121d0428420adb34ef4f2ac6
source:
By NEUROtiker - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン
グルタミン酸 - Wikipedia
グルタミン酸
(グルタミンさん、
glutamic acid
,
glutamate
)は、
アミノ酸
のひとつで、
2-アミノペンタン二酸
のこと。
2-アミノグルタル酸
とも呼ばれる。
Glu
あるいは
E
の略号で表される。
小麦グルテン
の加水分解物から初めて発見されたことからこの名がついた。英語に準じ、
グルタメート
と呼ぶこともある。
酸性極性側鎖アミノ酸
に分類される。
タンパク質構成アミノ酸
のひとつで、
非必須アミノ酸
。動物の体内では
神経伝達物質
としても機能しており、
グルタミン酸受容体
を介して
神経伝達
が行われる、興奮性の
神経伝達物質
である。
グルタミン酸が多くつながると、納豆の粘性物質である
ポリグルタミン酸
になる。
致死量はLD50=20g/kgであり、体重50kgのヒトなら1000g=1kgである。
グルタミン酸
は、
神経系
では、
興奮性神経伝達物質
の一つであり、
記憶
・
学習
などの
脳高次機能
に重要な役割を果たしている。
他方、
グルタミン酸
は、
神経系
では、
内因性興奮毒
としての性質を持ち、
細胞死
、
パーキンソン病
、
抑うつ
などの
神経症
に関わっている。
大脳皮質
で
グルタミン酸
は
脳虚血
などの病的状態においては
神経毒
として作用し、
神経細胞
の壊死を起こすことが知られている。
最近、
トリプトファン代謝産物
である
キヌレン酸
が
脊髄
において
NMDA型グルタミン酸受容体
に作用し
グルタミン酸
に拮抗することが報告されており、脳内でグルタミン酸の興奮毒性の抑制に重要な機能的役割を担っていることが想定される。なお、グルタミン酸は、
血液脳関門
を透過しないので、
循環系
から脳に供給されることはないが、
グルタミン
は通過する。