カオスの縁
https://ja.wikipedia.org/wiki/カオスの縁
カオスの縁(カオスのふち、英語: edge of chaos)とは、クリストファー・ラングトンにより発見され、ノーマン・パッカードにより名付けられた、セルオートマトンにおける概念。振る舞いが秩序からカオスへ移るようなシステムにおいて、秩序とカオスの境界に位置する領域。複雑系や人工生命、生命の進化などの研究において着目されてきた。理論生物学においては、スチュアート・カウフマンによる、生命の発生と進化には自然淘汰の他に自己組織化が必要であり、進化の結果、生命は「カオスの縁」で存在するという仮説がよく知られる。
東大2019の入試問題で結構話題になったらしい
https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400114874.pdf
「カオスの縁」という言葉をご存知だろうか?この「カオスの縁」とは、一九六〇年代から行われているセル・オートマトンと呼ばれるコンピューター上のプログラムを使った研究が端緒となり提唱された概念である。とても大雑把に言えば、二つの大きく異なった状態(相)の中間には、その両側の相のいずれとも異なった、複雑性が非常に増大した特殊な状態が現れる、というようなことを指している。
進化をシステム論から考える(9) 複雑系について | 公共空間 X
二番目の特徴が、カオスの縁である。先の複雑適応系がどこに生じるかと言えば、系が、安定状態からカオス状態に急激に変わる、その境の地点に生じるのである。物理学では、例えば、氷が水になるとき、それを相転移と言うのだが、これは、温度が、0度において、相転移が起きるということになる。同様に、先に、カオスを表す方程式において、まさにパラメーターが、ある臨界値を取るときに、カオスが生じるということを述べたが、まさにその地点の近くで、複雑適応系が生じるのである。