アルディピテクス・ラミダス
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ラミドゥス猿人ともいう。約440万年前(鮮新世初期[ザンクリアン中期])のエチオピアに生息していた。 公表されたのと同じ1994年には全身骨格が残る標本、通称「アルディ」が発見され、ラミドゥスに関するさまざまな事実が明らかになった。 日本語による呼称としては、学名(ラテン語)の仮名転写(上記のもの)のほかに、二名法の後半に、分かりやすくするため「猿人」を足して表現した「ラミドゥス猿人」がある。なお、学名部分の語尾"us"のみ、部分的に英語発音に由来させ「アス」 と読み、「アルディピテクス・ラミダス」「ラミダス猿人」と称する場合もある。 以降の猿人とは異なる形質としては、足の指が手の指の様に物を掴める構造になっているのが主たる特徴である。一方で手の構造はチンパンジーやゴリラの様に歩行時に地面に指の背を付けて使用していた形跡が認められず、直立二足歩行を行うことができていた。歯の構造から見て、硬いサバンナ系の植物などを口にするようには適応しておらず犬歯は小さく退化している。生息環境はジャングルとサバンナのような地形が入り混じっていたと推測されている。