アルディピテクス・ラミダス
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source: NHK スペシャル |人類誕生 (3 回シリーズ )
アルディピテクス属 - Wikipedia
ラミドゥス猿人ともいう。約440万年前(鮮新世初期[ザンクリアン中期])のエチオピアに生息していた。
1992年12月、東京大学の諏訪元が、エチオピアのアファール盆地の一角、アワッシュ川中流域に属する約440万年前の地層から、ラミドゥス猿人の上顎部臼歯の化石を発見した。 東京大学、カリフォルニア大学およびエチオピアのリフトバレー研究所からなる国際チームは、翌年末までに歯列、顎骨片、腕の骨、後頭部などの化石17点を発見した。この化石は、それまで知られていた猿人よりも明らかに原始的な構造を示しており、学術雑誌『ネイチャー』誌上にて1994年、Australopithecus ramidus (アウストラロピテクス・ラミドゥス)として発表された。翌年には新しい属名 Ardipithecus が設けられ、本種は二名法によって Ardipithecus ramidus (アルディピテクス・ラミドゥス)と改名されている。
公表されたのと同じ1994年には全身骨格が残る標本、通称「アルディ」が発見され、ラミドゥスに関するさまざまな事実が明らかになった。
日本語による呼称としては、学名(ラテン語)の仮名転写(上記のもの)のほかに、二名法の後半に、分かりやすくするため「猿人」を足して表現した「ラミドゥス猿人」がある。なお、学名部分の語尾"us"のみ、部分的に英語発音に由来させ「アス」 と読み、「アルディピテクス・ラミダス」「ラミダス猿人」と称する場合もある。
以降の猿人とは異なる形質としては、足の指が手の指の様に物を掴める構造になっているのが主たる特徴である。一方で手の構造はチンパンジーやゴリラの様に歩行時に地面に指の背を付けて使用していた形跡が認められず、直立二足歩行を行うことができていた。歯の構造から見て、硬いサバンナ系の植物などを口にするようには適応しておらず犬歯は小さく退化している。生息環境はジャングルとサバンナのような地形が入り混じっていたと推測されている。