禁欲主義
感性的欲望を悪の源泉、またはそれ自体が悪と捉え、それを抑圧することが必要と考える立場
感性的欲望とは
肉体的また世俗的欲望
それを出来る限り抑圧し徳に進み魂の平安を得ようとする道徳上宗教上の立場。
食欲や性欲など人間の中の動物的本能・欲望
感性的欲望を否定する行動を推奨する
断食
性的節制
飲食の禁止
禁欲は霊魂の肉体からの解放のための修行、苦行を伴う形式をとることが多い
禁欲と苦行は結びついた概念となる
禁欲的苦行は最終的に聖なるものとの神秘的合一体験にまで行きつくこともある
例
煩悩を否定し、その束縛から心が解放された究極の境地
そのために断食や不眠不臥といった苦行や、ヨガのような修行体系が整えられたの W・ジェイムズはキリスト教的禁欲の源泉を、清浄さに対する愛、聖なるものへの自己犠牲、贖罪の証しなどにあるとしたが、
カトリックの修道士たちにおいて、禁欲的苦行とは自らの信仰の情熱を証明し心の平安をもたらすものであった 個人を神の意志を遂行する道具とみなし、欲望を抑圧し勤勉に仕事に励むことを信徒に要求したプロテスタンティズムの倫理が近代資本主義を生んだ
この禁欲が近代人の精神的不安定さを生んだと分析