対象について本質的に全射
essentially surjective on objects
https://gyazo.com/7d1f97f7906c2e7ddc983654caab8de1
$ \mathscr{B}側の、ぼっちの対象が、
定義
関手$ F:\mathscr{A}\rightarrow\mathscr{B}について、
各$ B\in\mathscr{B}について、ある$ A\in\mathscr{A}が存在し、
$ F(A)\cong Bになること
上の定義の中の最後の条件が$ F(A)=Bとなるなら
本質的に全射よりももっと厳しく、「対象について全射」になる
つまり、「対象について全射」は、「対象について本質的に全射」でもある
全射性を、対象に見るか、射に見るか、の違いがある
なので全く違うもの
言うなれば、充満関手は「射について全射」
table:こんな感じ
射 対応
本質的に全射 対象について本質的に全射
全射 充満関手
「全射」のほうが、「本質的に全射」より厳しいので
「全射」ならば「本質的に全射」でもある
なので
充満(だが|ではないが)、対象について本質的に全射(である|ではない)という、4パターンの関手が普通に存在する
2種類の関手の例
https://gyazo.com/6e66e49e0661a6b00e2dc99a966b5e7a
左側の、対象$ B_4と、そこから$ B_3に向かう射は、ぼっちになっているが、充満関手の定義上、これらの存在は問題ではない 青矢印で射の対応を示している
右側は、「充満ではないが、対象について本質的に全射」な関手を表している
緑矢印で対象の対応を示している
$ B_1はぼっち対象だが、$ B_1と同型である
射$ b_2は、ぼっち射なので、関手$ Fは充満ではない
補足
この図はいくつか端折っているので厳密性には欠ける
例えば左側で$ F(A_1)=B_1などもちゃんと明示していないといけない
ただ、煩雑になるのと、頭で補完できるので省略