『圏論的量子力学』
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2021/9/1
原著
モノイダル圏がヒルベルト空間にとってかわり,新たな「量子力学の数学的基礎」が構築される.
圏論的量子力学において主役になるのは,テンソル積の構造をもったモノイダル圏である.本書では,モノイダル圏の導入から始めて,内積やトレース,重ね合わせや測定といった線形代数と量子論の概念を抽象化し,取り込んでいく.それによって,量子系の複製禁止定理や量子テレポーテーション,量子計算をモノイダル圏の言葉で表現できるようになる.最終章では,さらに一般的な枠組みである高次圏論に基づいて,量子プロセスを記述する. 【目次】
序 はじめに
第0章 基礎知識
0.1 圏論
0.3 量子情報
注記および関連する文献
1.1 モノイダル構造
1.2 組み替え同型写像と対称同型写像
練習問題
注記および関連する文献
第2章 線形構造
2.1 スカラー
2.2 重ね合わせ
2.3 ダガー
2.4 測定
練習問題
注記および関連する文献
第3章 双対対象
3.3 線形構造との相互作用
練習問題
注記および関連する文献
第4章 モノイドとコモノイド
4.3 積
練習問題
注記および関連する文献
5.1 フロベニウス構造
5.2 正規形
5.3 フロベニウス則の妥当性
5.4 分類
5.5 位相
5.6 加群
練習問題
注記および関連する文献
第6章 相補性
6.1 相補的構造
練習問題
注記および関連する文献
第7章 完全正値性
7.2 完全正写像の圏
7.3 古典的構造
7.6 線形構造との相互作用
練習問題
注記および関連する文献
8.1 モノイダル2 圏
8.2 2 ヒルベルト空間
8.3 量子手続き
練習問題
注記および関連する文献
参考文献
索引