Lembekの定理
$ (I,i)がF-始代数ならば、$ I\cong F(I)が成り立つ 任意のF-代数$ (X,\phi)に対して以下の可換図式が成り立つ https://gyazo.com/b216d34159845ac6092f21acb4678693
かなり丁寧な証明
上図の$ Xに$ F(I)を入れる(少し記号は変えている)
https://gyazo.com/53bf1388743f072c592da5fbf321a659
図1
$ (I,i)がF-始代数なので、上図を可換にする射$ aが唯一存在する 今示したいことは「$ Iと$ F(I)が同型である」ということであるので $ I, F(I)間に準同型が存在し、その合成が恒等射になっていればいい
上図を見ると、$ i:F(I)\to I、$ a:I\to F(I)がいるので、これらが互いに逆射になっていることを示せばいい
まず$ i\circ a =\mathrm{id}を示す
上の図を下に伸ばす
https://gyazo.com/9150a95fe132ed9864f28b44b5ad224a
図2
このときの緑矢印$ i\circ aに着目する
$ (I,i)から$ (I,i)に対する自己F-代数準同型も一つしかない これは$ \mathrm{id}
なので$ i\circ a=\mathrm{id}
次に$ a\circ i=\mathrm{id}を示す
$ a\circ i=F(i)\circ F(a)(図1の可換性より)
$ =F(\mathrm{id}) (上の議論により)
$ =\mathrm{id}
故に、$ a=i^{-1}なので$ I\cong F(I)
参考