美容ビジネスはマッチポンプ
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仮性包茎は日本人男性のマジョリティであるといわれる。神奈川県でおこなわれた医学調査では、仮性包茎が約六三%、真性包茎が約二%、露茎が約三五%で、仮性包茎がもっとも多かった。泌尿器科などの患者を対象とした調査であり、この調査結果を日本人男性全体のそれに置きかえることはできないが、そのほかの調査結果もふまえると、さほど隔たった数値とも思われない。 マジョリティなのに恥ずかしい。この日本人男性が持つ恥の感覚をヨーロッパ人に説明しても理解されないことが多い。真性包茎はともかく、仮性包茎は病気ではないからである。
包茎手術ブームを牽引したといわれる美容整形医の高須克弥の証言によって部分的には解明されている。二〇〇七年のインタビューで高須は次のように語っている。 僕が包茎ビジネスを始めるまでは日本人は包茎に興味がなかった。僕、ドイツに留学してたこともあってユダヤ人の友人が多いんだけど、みんな割礼してるのね。ユダヤ教徒もキリスト教徒も。ってことは、日本人は割礼してないわけだから、日本人口の半分、5千万人が割礼すれば、これはビッグマーケットになると思ってね。雑誌の記事で女のコに「包茎の男って不潔で早くてダサい!」「包茎治さなきゃ、私たちは相手にしないよ!」って言わせて土壌を作ったんですよ。昭和55年当時、手術代金が15万円でね。(……)まるで「義務教育を受けてなければ国民ではない」みたいなね。そういった常識を捏造できたのも幸せだなあって(笑)。
この証言で明らかになっているのは、包茎手術ブームが美容整形医によって意図的に作られた「ビジネス」であったということである。