経済格差は「どこに生まれたか」で9割決まる?
Global Inequality: Branko Milanovic - Paul Krugman
Paul Krugman
Branko Milanovic
世界的な「グローバル格差」研究の第一人者、クルーグマンの3つ隣の部屋にいる
https://x.com/brankomilan
https://www.msz.co.jp/book/author/ma/16077/
グローバル格差
ミラノヴィッチの定義:「世界市民間の格差」(アメリカ国内とかじゃなくて、人類全体で見た格差)
問題点:各国でバラバラな通貨・物価・データ形式を「購買力平価(PPP)」で統一するのが超大変
世界のほとんどの格差データは「世界調査をやったことにする」感じで無理やり合成してる
Elephant Curve
【3】「どこで生まれたか」で年収の60%が決まる
ミラノヴィッチ曰く、生まれた国だけで年収の60%が決まる
残りは親の所得階層で説明できて、合計90%が“ガチャ”
「努力して成り上がる」は、国単位では幻想に近い
【4】グローバル格差はむしろ縮小中?
中国・インドが成長 → 世界的には貧困率が大幅減少 → 格差縮小傾向
でも西側の中間層が置いてけぼり → トランプ登場など、政治的には不満が爆発
ミラノヴィッチ「トランプがこの象グラフ見たら『俺の言いたいことコレ!』って言いそう」
【5】アダム・スミスは反資本家だった?
【6】20世紀後半、なぜ格差議論は消えたのか?
「社会主義 vs 資本主義」冷戦期、アメリカは「うちは階級なんてない」とアピール
経済学は「一般均衡モデル」にどっぷり → 格差より価格メカニズム重視へ
教科書も「発展途上国」章にだけ格差の話を載せるような扱いに
【7】結論と余談
世界の格差問題、一周回ってまた研究の最前線に戻ってきた
クルーグマン「やっぱり“どこに生まれたか”が全てって、直感にはあったけど、数字で見せられると衝撃だわ」
ミラノヴィッチ「数値の力ってそういうもん。“直感を裏づけるか、ぶっ壊す”どっちかじゃないと意味ない」