投資家から資金調達しない選択肢
“10億ドル クラブ” に新たなメンバーを加えてもいなければ、ユニコーンになったことも一度もない
これだけの年月が経っても、Basecampの従業員数は50人未満にとどまる
彼らは君に、空にそびえ立つエアーキャッスルを高く膨らまし続ける方法、またそれが他の誰かの悩みの種になるまで、数字を「よく見せる」方法を教授するだろう。
もし君が、これから5年以内に次のUberなる50億ドル企業になりたいと本気で願うなら、このゆがんだ論理に基づいたゲームにも少しは意味があるのかもしれない。でも、君がそれを本当に望んでいるのかについて、少し時間をかけて再考する価値が十分にあると思う。もっと正確に言うと、それが君が本当に望むことであるという極めて低い可能性について。
僕は自分のために仕事がしたかった。自分のペースで進みたかった。自分で道を選びたかった。
インデペンデンスの価値は、それが失われるまで実感されない。
投資家の金を受け入れると「ボス」が増える
僕は、プロダクトをつくって、そのクオリティーにこだわる人たちにそれを直接届けたかった。
僕はいいプロダクトをつくり、君はそれに十分な利用料を払ってくれる。この取引を説明するために、マネタイズ戦略といったビッグワードを持ち出す必要はない。なぜなら、それは僕の3歳の息子でもわかるほど単純明白だからだ。
僕は、根を下ろしたかった。同僚や顧客、またプロダクトと長期にわたる絆を築きたかった。
10〜100倍のリターンでしか緩和されない、VCの時限爆弾のカウントダウンのもとで舵をとることは不可能に近い。
過去20年間インターネットビジネスに身を置いてきて、最も充足した楽しい仕事関係は、どれも長続きするものだった。
僕は、経済的安定のティッピングポイントを達成するするために、一番勝算が高い方法を探していた。
300万ドルの30%を追うために採用される戦略は、3億ドルの0.3%のチャンスを追うために必要な戦略とは真逆であることが多い
僕は、仕事の域を越えて豊かな人生を求めた。
1週間約40時間の仕事に伴う制約を謳歌し、それが終わった時に満ち足りた気分でいたかった。
僕のこれらのモチベーションは、Get Bigか GTFO(Get The Fuck Outの略)(デカくなるか、とっとと失せろ)しか許されないサンフランシスコの経済モデルが定義する成功を否定することを意味した。
僕らは、ORの世界ではなく、ANDの世界で繁栄してきた。僕たちも成功し、他社もまた成功できる。
僕は、これまでにスタートアップのルールブックにある従来的な成功を手にした何人もの起業家と話してきた。そして、話せば話すほど、誰にもある事実が明確になる。吹っ飛ぶような成功から得られるものが、マズローの欲求階層(Maslow's hierarchy of needs)に並ぶ、その他の欲求ほど重要ではないことが。 資本のレバレッジに対してモラルをぶつけたとしても、大概モラルはその勝負に負けてしまう。
VC領土の外に身を置く黒字化された企業は、そのストーリーを語るための必要性を感じない。そのため、VCとメディアのゆがみは悪化の一途をたどる。 スタートアップはもちろん銀行から金を借りることもできるが、これは返す必要があるので危険 失敗したら破産で立ち直れない
創業の際に銀行の融資に依存することがなかったので、会社がどれくらい大きいか見栄を張る必要もありませんでした。