意識的に逸脱する
問題
保守的な方が自分の居心地がいいので自分を含めて多くの人は概ねそういう選択をする しかし、枯れているものからは新しいものは生まれづらい
処方箋
意識的に逸脱する
枯れているものを組み合わせても良い
石村 「サルバトール・ムンディのように、希少性の高さと価値が比例するのがアートマーケットなのですが、その関係はビジネス・サービスも同じなのでしょうか?」
内永 「個人的なミッションとして、僕自身がユニークであることを心がけています。明確な作業に対するタイムチャージのビジネスだとコモディティ化してしまうので、自分の価値を出すためには他の人と違うことをやったり、とにかくユニークネスが必要なんです。だからこそいただくフィーも、自分のユニークネスを図る物差しとして重要ですよ。最近でわかりやすいところだとデータサイエンティストは人材としての希少性が高まっていて、その分お給料も高く設定されることが多い。その上で自分がどんなタレントを目指すかは、好みの問題ですね。」
山口 「僕もそう思いますね。人と同じ土俵で戦うよりも、人との差異を見つけて伸ばした方がいいし、いい意味で近道だと思いますよ。」
内永 「アートの価値づけでストーリー/ヒストリーが重要と仰っていましたが、僕の場合も同じように、これまで沢山の事業を作ってきましたって、自分の実績をきちんと伝えるようにしてますね。言うのと言わないのとで、話を聞く人の態度や反応がかなり違ってくるので。自分の価値を上げてキープするための、小さな努力ですね。」
山口 「変わり種であるにはクオリティも必要なんですよ。そういう努力を怠らないという意味だと、内永さんは意外と真面目ですよね(笑)」
ここでいう人とは、自分の見える範囲、或いは活動範囲の中の人であり、全世界の人ではない(全世界の人と差別化するのは不可能と言って良い)