性差における二次創作の消費様式の差異
男性オタクの間で物語消費的・データベース消費的な創作・消費活動が行われる
作品中のキャラクター同士の関係性に注目した二次創作活動
BL・やおいを好む女性オタクでよく見られる
男性のオタクでは個々の作品解釈について意見が分かれても深刻な対立に発展することはあまり無いが、腐女子のコミュニティではカップリングの解釈に対する異常なこだわりゆえに対立を生むことがある
特に激しかった対立としては『キャプテン翼』の若島津健と日向小次郎のどちらを「攻め」、どちらを「受け」に設定するかというものがあり、作品発表から10年以上経過してもなお両方の解釈の同人作品が制作されている
性差はあるという意見
(男性オタク的な)萌えと女性オタク的なやおいを、「記号のインフレ」と「関係のインフレ」と対比している。
「年下攻め」などの特別な用語は男性オタク的な「萌え要素」と共通する部分が多いとしながらも、それらの用語はあくまで(萌え要素のような単体のものではなく)関係性を表すものであることを強調している
性差はないという意見
初期のオタク系文化について、男性オタクは「女性化」、女性オタクは「ホモソーシャルをホモセクシュアルに読み替える(#引用される理論で後述)」という形で男性優位社会のイデオロギーという大きな物語(社会全体に共有される価値観・規範)を虚構化して反復するという構図で捉えられる また、男性オタクの間でギャルゲーに登場する美少女キャラクター同士の関係性を描いた二次創作がみられることについて、ほとんどやおい的な展開になっていると述べている。
吉本たいまつ:データベースの構築に基づく消費という意味では性差なし 男性オタク的な消費が「萌え要素」のデータベースによるものであることと同様に、やおい・ボーイズラブもカップリングの節で前述した「ヘタレ攻め」「誘い受け」などの関係性のデータベースを用いた消費であるため、データベースの構築に基づく消費という意味では男性オタクも女性オタクも類似していると述べている
男性作家によるショタものと女性作家によるそれでは、前述のような男女のセクシュアリティの欲望の差が反映されているとみている
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作品の性質とコミュニティーの力学で変わりそう