大手新聞社2社が報じた地裁判決は判例が公開される
わが国には最高裁判所をはじめとして、簡易裁判所まで含めると全国に500箇所以上の裁判所が設置されており、そこでは日々判決が下されています。
しかし判例として判例集、判例登載雑誌、判例データベース、裁判所Webサイトに掲載され、その全文を見ることができるのは、そのなかのごく一部です。 選定基準は?
判例を収録する資料や情報源は、ある裁判で示された法律的判断が、別の事件にも適用できるかどうかの判断に資するという趣旨で編集されています。このため、判例集等に収録される判例は、全体の裁判数からするとごくわずかであり、有名な事件であっても判例集等に収録されない場合があります。
これを決定する仕組みはどうなっているの?
原則
判決言渡日(決定告知日)の翌々日までに,朝日新聞,毎日新聞,読売新聞及び日本経済新聞(以下「日刊紙4紙」という。)のうち2紙(地域面を除く。)に判決等の判断が掲載された事件について,裁判書を下級裁判所裁判例速報に掲載する。 これ以外の場合であっても,各庁の判断で,社会的な影響等に鑑みて,広く情報提供をすることがふさわしいと特に認められる事件の裁判書を掲載することもできる。
思ったよりふわっとしている基準だった基素.icon
例外的に後悔しない規定が色々ある
性犯罪で当事者に著しい被害がある蓋然性がある場合
など
非公開手続である非訟事件は原則掲載しないが例外的に掲載する場合がある 判例を検索する際にはまず、すべての判例が見られるわけではないということを念頭に置く必要があります。現在では、判例集に登載された判例のほとんどをウェブ上で見ることができます。
昔はもっと公開されていたらしい