日本経済新聞
経済・企業報道で圧倒的な存在感 日経「記者」の正しい読み方  | 広報会議デジタル版
最大の違いは、他紙であれば「経済部」がカバーしている分野を細分化し、複数の部で分担している点
日経にも経済部はあるが、担当しているのは金融機関と日銀、経済官庁、経済団体だけだ。裏返すと、銀行以外の一般事業法人は担当していない。
トヨタやパナソニックがどんな新製品を開発しているか、ユニクロやイオンがどこに新店舗を出すのかといったニュースは企業報道部が取材している。さらに特殊なのは、同じ企業でもテーマによって複数の部が取材しているケースがあることだ。
こんな具合だから、企業取材に当たる記者の比率は一般紙に比べ圧倒的に高い。例えば上場企業であれば、新興市場であっても必ず1社1人担当記者がいる。ちなみに『日経会社情報』の解説を書いているのはその記者である。
日経は事実関係を速報する「ストレートニュース」に力を入れている。日経などで報じられたニュースの背景を深掘りし、詳しく解説するのが経済誌であり、この点の棲み分けははっきりしている。
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