勝ち組に与したい
サマリ
悲しいことですが、僕は子供向けコンテンツの新規立ち上げはかなり難しいと考えているんですよ。 子供たちは、かつてのテレビのような力がないと取り込めない。友達同士で同じコンテンツを話題にするような状況がないと、なかなか浸透しません。
テレビの力が落ちる一方で、スマホに触れる年齢はどんどん下がっていて、小さいときからみんなYouTubeを見ている。
芽があるのが10代、20代です。若い人は新しいものが好きですから、彼らに刺さるものにするしかない。この層が起点となって大ヒットする作品も定期的に現れます。
20代と40代のマーケットサイズは1対4
20代は層が薄いのです。20代と40代の人口を比べると40代が1.4倍です。
しかも40代の約4分の1は独身で、20代の2倍以上の金額をエンタメに使っていると言われます。
――若い世代に刺さる新しいものを作っても、それだけではヒットにならないと。
木谷氏 ええ。国内のゲームのヒット作を見ても、昨今は昔のタイトルばかりが目につきます。20年前、30年前のタイトルをスマホ用に焼き直したものや、既存のシリーズをバージョン違いで出したものなどです。もちろん例外もありますが、結局のところは30代後半から40代、団塊ジュニアに受けたものしかビジネス的に大ヒットしていないということです。
――そうなると、若い世代だけでなく、40代にも受けるものを作らなければなりませんね。
木谷氏 10代、20代にファーストアプローチをしながら、30代後半から40代も味方につけるにはどうしたらいいか。トータルで考えると、僕の中には音楽というアイデアしかありませんでした。
DJを題材にすれば、最近の曲やオリジナル曲はもちろん、1980年代、90年代、2000年代のヒット曲も入れられる。いろいろな世代にアプローチしやすく、結果、大きな塊にできる可能性があります。
木谷氏 アニメやゲーム、ライブなど何か1つをやってみて、それが成功したら次の展開へというのが一般的な流れかもしれません。ですが、そんな覚悟じゃもう成功しないと僕は思っているんですよ。
僕が企画するときは、最初から全部やるつもりで始めます。ライブをやってみて受けなかったとしても、「はい、ここでやめます」ということはしません。
(略)でもそれ以上に大きいのは、みんな勝ち組にくみしたいということです。なぜかというと、SNSが広がった現代では、1人で趣味を楽しむことがなかなかできないという面があるのだと思います。
昔は音楽にしろ本にしろ、仲間と楽しむのとは別に、こっそり1人で趣味を楽しむことも多かった。「みんながそっちを好きでも俺はこっちが好きだぜ」とあえて推すような熱量を持つ人も珍しくなかったと思います。でも今はSNSで仲間同士がつながるから、少数派になりたくないんですよ。そこそこの多数派でいたい。個人的には仕方がない傾向だと思います。 ヒットしている原作があるものは別として、新規のアニメやゲームを楽しむのは難しい時代であるとも言えます。最初はどうしてもお客さんが少ないですから。もちろんその中には濃くて熱いファンもいますが、あくまでも少数派。
大多数は「このコンテンツは盛り上がるな!」と思った時点で入ってくる。だから、ゼロからオリジナルコンテンツを仕掛けるときは、複数メディアの合わせ技で垂直立ち上げさせるしかないと思いますね。
例えば僕は「月曜日のたわわ」について作品自体に問題はあれど今回の広告掲載それ自体は問題ないと判断したが、Tlでは掲載は誤りだった派が多数だったために「うわーっ!やっちまった!!僕はもう女性差別主義者のキモオタ表現の自由戦士だ!おしまいだ!!」と深く後悔した
TLと意見が異なるのが怖い
この心理が関係ていそうな現象
いいねが多いツイートほどいいねされやすい(要出典) 関連