公的年金
1944 年に厚生年金保険に改称された後、
1954 年の全面改正において段階保険料方式が採用されたことによって賦課方式の要素を持つ修正積立方式へと移行した。
1959 年に創設された国民年金もまた、完全積立方式でスタートしたが
1966 年の改正において年金の給付水準が引き上げられた際にそれに見合うだけの保険料の引き上げができず、修正積立方式へと移行した
その後も両制度は改正を重ね、
2004 年改正と国庫負担率の引き上げを経て
2017 年に保険料が最終水準へ到達した。
現在の制度は、依然として人口構成の影響を受ける賦課方式の側面と、金利水準の影響を受ける積立方式の側面とをあわせ持つ修正積立方式であると同時に、経済環境次第では完全賦課方式に移行する可能性も有したものとなっている。