債務超過でもキャッシュフローが安定している企業
例外:米国企業の中には自己資本をほぼ株主に還元し債務超過でも、利益とキャッシュ・フローがしっかりしている企業がある。
債務超過で利益があるってどういうこと?具体的に基素.icon Claude 3 Opus.icon
米国企業の中には、自己資本がマイナス(債務超過)でも、利益とキャッシュ・フローが安定している企業があります。これは、株主還元に積極的な姿勢が背景にあります。具体的な例としては、マクドナルドとYum! Brandsが挙げられます。
マクドナルド
https://gyazo.com/867139e71f15085d30b1404f36990fe8
2022年12月時点で自己資本がマイナス74.8億ドル(債務超過)。
一方、2022年の営業利益は58.7億ドル、営業キャッシュ・フローは62.1億ドルと健全。
長年にわたり自社株買いと配当で株主還元を積極的に行ってきた結果、自己資本がマイナスに。
フランチャイズ中心のビジネスモデルで安定的なロイヤルティ収入があるため、債務超過でも事業継続に問題はない。
債務超過に陥ると金融機関の融資が受けにくくなる日本と異なり、米国では債務超過がすぐに経営不安にはつながらない。収益から投資額を引いたフリーキャッシュフロー(純現金収支)の黒字が続く見通しなら、借金返済を迫られる懸念は小さいためだ。マクドナルドのケビン・オザン最高財務責任者(CFO)は「純現金収支は強固で、株主還元の目標を達成できた」と語る。格付け会社も投資適格のトリプルBを与えている。
歴史的な低金利がこうした動きを後押ししている。米連邦準備理事会(FRB)による利下げや世界的なカネ余りを背景に、米社債の平均金利は1月に2.64%と過去最低を更新した。マクドナルドやスターバックスは19年に3%台の金利で30年債を発行した。
Yum! Brands(KFCやピザハット、タコベルなどを運営)
2022年12月時点で自己資本がマイナス29.5億ドル(債務超過)。
2022年の営業利益は24.1億ドル、営業キャッシュ・フローは15.8億ドルと堅調。
マクドナルドと同様に、自社株買いと配当による株主還元を積極的に実施。
グローバルにフランチャイズ展開しており、安定的なロイヤルティ収入で債務超過でも事業継続可能。
これらの企業は、株主資本コストを意識し、資本効率を上げるために自己資本をマイナスにしていると言えます。安定的なキャッシュ・フローを生み出すビジネスモデルがあるため、債務超過でも事業リスクは低いと判断されています。ただし、一般的には自己資本比率が低すぎると財務リスクが高いと見なされるため、このような資本構成を取れる企業は限られています。
基素.icon債務超過なのにFCFが黒字になる典型的な状況は何?
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M&Aによって多額ののれん代が計上され、その償却費用が利益を圧迫し、利益剰余金がマイナスになることで債務超過に陥るケースがあります。
のれん代償却は非現金支出なので、キャッシュ・フローには影響しません。本業が順調であれば、FCFは黒字を維持できます。
投資の先行により一時的に債務超過
企業が将来の成長に向けて積極的に投資を行う場合、一時的に多額の負債を抱えることがあります。
投資の効果が表れるまでは利益が伸び悩み、債務超過に陥ることがありますが、投資が奏功すれば、将来的にキャッシュ・フローが改善します。
投資フェーズでも、本業が順調であればFCFは黒字を維持できます。
事業再編に伴う特別損失の計上
不採算事業の整理や事業構造の転換に伴い、多額の特別損失を計上することがあります。
特別損失は一時的な要因であり、本業のキャッシュ・フローに直接影響しないことが多いです。
事業再編が奏功すれば、中長期的にキャッシュ・フローの改善が期待できます。
資産の含み損の存在
市場価値が大きく下落した資産を多く抱えている場合、含み損が生じていることがあります。
含み損は評価損失として処理されるまでは、損益計算書上の利益には影響しません。
資産の含み損があっても、本業が順調であればFCFは黒字を維持できます。
これらのケースに共通しているのは、債務超過の原因が本業以外の要因であり、本業のキャッシュ・フロー創出力は維持されていることです。ただし、債務超過は財務リスクが高い状態であるため、中長期的な視点で財務健全性の改善を図ることが重要です。
基素.iconマクドナルドの場合は?
のれんがないなら、純資産を超えて一部借金から株主還元してるということかな基素.icon
Claude 3 Opus.icon
マクドナルドは、典型的な債務超過でFCFが黒字の企業と言えます。マクドナルドが債務超過でもFCFが黒字を維持できている主な理由は以下の通りです。
フランチャイズ型ビジネスモデル
マクドナルドは、直営店よりもフランチャイズ店の割合が高いビジネスモデルを採用しています。
フランチャイズ店からは、売上高に応じたロイヤルティ収入を安定的に得ることができます。
フランチャイズ店の運営コストはフランチャイジーが負担するため、マクドナルドの負担は軽くなります。
積極的な株主還元政策
マクドナルドは、長年にわたって自社株買いと配当を積極的に行ってきました。
この株主還元政策により、自己資本が減少し、債務超過の状態になっています。
ただし、フランチャイズ型ビジネスモデルによる安定的なキャッシュ・フロー創出力があるため、債務超過でも事業継続に問題はありません。
ブランド力とグローバルな店舗ネットワーク
マクドナルドは、世界的に高い知名度を誇る外食ブランドです。
世界各国に広がる店舗ネットワークにより、規模の経済を活かしたコスト効率の良い運営が可能です。
ブランド力と店舗ネットワークは、安定的な収益基盤となっています。
不動産の保有と賃貸
マクドナルドは、店舗用不動産の多くを保有し、フランチャイジーに賃貸しています。
不動産の保有は、貸借対照表上は負債を増やす要因になりますが、賃貸収入は安定的なキャッシュ・フローをもたらします。
以上のような要因により、マクドナルドは債務超過の状態でもFCFを黒字に維持することができています。ただし、株主還元を優先するあまり、債務超過が深刻化すれば、財務リスクが高まる可能性もあるため、長期的な視点でのバランスの取れた経営が求められます。
純資産がマイナスになっても借入ができる根拠があるってこと基素.icon
FCFが安定しているので貸し手が返済される期待値が高い
https://gyazo.com/70a5868ea39950d6c5a228826eecc9fc
自社株買い100する
自己株式 100 / 現金 100
自己株式は純資産に含まれないので純資産は減少する
https://gyazo.com/2a937b4a0556e2755f2ff7499bf0d47f
配当50払う。純資産は減る
https://gyazo.com/0104bcd2d0b3bcedaaa2195f4597f009
どんどん配当はらう。純資産はマイナスになる
https://gyazo.com/b232ff80b22fe4e7a1ed88750e0a8ebc
code:main.py
import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt
from matplotlib.animation import FuncAnimation
# 初期値
assets = 1000
liabilities = 500
equity = 500
fig, ax = plt.subplots(figsize=(8, 6))
def update(frame):
global assets, liabilities, equity
if frame == 1: # 自社株買い
assets -= 100
equity -= 100
elif frame == 2: # 配当
assets -= 50
equity -= 50
elif frame == 3: # 借入金で株主還元
assets -= 100
liabilities += 300
equity -= 400
ax.clear()
ax.bar(np.arange(len(labels)), 1200 * len(labels), color=colors, width=0.4, align='center') ax.bar(np.arange(len(labels)), values, color='blue', 'red', width=0.4, align='center') ax.set_ylim(-400, 1200)
ax.set_xticks(np.arange(len(labels)))
ax.set_xticklabels(labels)
ax.spines'top'.set_visible(False) ax.spines'right'.set_visible(False) ax.set_title(f'Frame {frame}', fontsize=14)
for i, v in enumerate(values):
ax.text(i, v + 10, f'{v}', ha='center', fontsize=10)
# 負債と純資産の内訳を表示
ax.bar(1, liabilities, color='orange', width=0.4, align='center')
ax.bar(1, equity, color='green', width=0.4, align='center', bottom=liabilities)
ax.text(1, liabilities / 2, f'Liabilities\n{liabilities}', ha='center', va='center', fontsize=10)
if equity < 0:
ax.text(1, liabilities + equity / 2, f'Equity\n{equity}', ha='center', va='center', fontsize=10)
else:
ax.text(1, liabilities + equity / 2, f'Equity\n{equity}', ha='center', va='center', fontsize=10)
ani = FuncAnimation(fig, update, frames=range(4), repeat=False)
plt.tight_layout()
# アニメーションをMP4形式で保存
ani.save('balance_sheet_animation.mp4', writer='ffmpeg', fps=1)
plt.show()