予備校ではなくロースクールにいく理由
法科大学院教育の質の向上にむけた取組、法科大学院の統廃合・定員削減の取組などによって、修了生の司法試験合格率は上昇しています。
マスコミで報道されるのは、その年に受験した受験者の合格率(単年度合格率。2019年試験は33.63%)ですが、ある年に法科大学院を修了して司法試験を受験した受験者が最終的に司法試験に合格する割合(累積合格率)でみると、修了後3年で60.3%(既修者は68.0%)が司法試験に合格します。
https://gyazo.com/8fe94781d81403c8998dc5c904b438eb
修了後2年のデータ
修了後に予備校などに入りなおしてるのかなあ基素.icon
予備試験合格者のほうが合格率が高い,時間がかからない,また学費もかからないということが言われています。しかし予備試験の合格率は4%程度ですから,これらの恩恵にあずかる学生は一握りです。
予備試験の受験のために予備校を利用すると,年間100万円前後の受講料が必要と言われています。
...法科大学院の充実したカリキュラムを受けることで,司法試験に合格する能力だけではなく,実務に出てから有用な様々な能力が身につきますし,教員や学生と一生モノの深い人的ネットワークを得ることができます。 また法科大学院を修了すると「法務博士(専門職学位)/J.D.」という学位が与えられますが,この学位が海外留学や国際機関での勤務の際に大きな意味を持ちます。 どんな意味?