デジタルアーカイブは不十分
700万点以上のデジタル出版物を対象とする調査から、学術論文の4分の1以上が適切にアーカイブおよび保存されていないことが明らかになった。この知見は、論文をオンラインで保存するためのシステムが、研究成果の増加のペースに追い付いていないことを示している(M. P. Eve J. Libr. Sch. Commun. 12, eP16288; 2024)。
今回の調査の対象となったDOIサンプルは、各加盟機関に登録されたDOIから最大1000件を無作為に抽出したものである。これらの文献のうちの28%に当たる約200万本以上の論文が、有効なDOIがあるにもかかわらず、主要なデジタルアーカイブに保存されていないことが分かった。
DOIがあり、少なくとも1つのアーカイブに保存されている文献は58%にすぎなかった。 残りの14%は、出版された時期が最近過ぎたり、学術誌の論文でなかったり、文献を特定できなかったりしたため、調査から除外された。