ウェブサイトの寿命は長くて20年
https://gyazo.com/f6c7a967e6873e75406d1b4e97a654dc
2003年、学術的なpublishingが引用した記事は27ヶ月後には消えていたらしい
Authors increasingly cite webpages and other digital objects on the Internet, which can "disappear" overnight. In one study published in the journal Science, 13% of Internet references in scholarly articles were inactive after only 27 months. Another problem is that cited webpages may change, so that readers see something different than what the citing author saw. The problem of unstable webcitations and the lack of routine digital preservation of cited digital objects has been referred to as an issue "calling for an immediate response" by publishers and authors
WebCite
Dellavalle RP, Hester EJ, Heilig LF, Drake AL, Kuntzman JW, Graber M, et al. Information science. Going, going, gone: lost Internet references. Science 2003 Oct 31;302(5646):787-788. DOI:10.1126/science.1088234
この事実だけとってみれば、インターネットの情報は、商業出版物よりはるかに寿命が短いといえよう
あたりまえといえば当たり前
2021年になっても、我々の書いたものが消えるリスクはたくさんある
営利企業の運営するWebサービスは採算が取れないと閉鎖になる。
ホスティングサービスの寿命=コンテンツの寿命
アクセス数が多くないコンテンツは、企業の経済活動にとっては負債だろう
矜持として、どうにかして存続させたいと担当者は思っているだろう
しかし「コストがかかるものは処分されやすい」というのは事実だ
2010年11月1日 【やじうまWatch】インフォシークの無料HPサービス「iswebライト」サービス終了 ほか - INTERNET Watch Watch
2001/8〜
2011年5月10日 「さるさる日記」がサービス終了 レンタル日記の草分け - ITmedia NEWS
1999年〜
2016年1月22日 「フリーティケットシアター」、3月末でサイト閉鎖 「無料ホームページ」の草分け - ITmedia NEWS
1996/12/18〜
トップページによると、ページを登録しているのは15万人
2016年11月11日 ニフティ「@homepage」が昨日で終了、個人などのホームページ約12万件が消滅、ただし12月12日までは復活可能 -INTERNET Watch
ニフティのISP接続会員向けに1999年から無料提供されてきたサービスで、最盛期の2003年には約34万アカウントが同サービスでホームページを開設していた。その後、ブログやSNSの普及もあって利用は減少。
@homepageのユーザーに対して、後継サービスである「@niftyホームページサービス」の無料の移行プランを用意・案内していた。
当初の予定では9月29日15時が終了日時だったが、現存していた約17万のホームページについて、後継サービスへの移行あるいは自ら解約・閉鎖するなどのユーザーによる対応がなかなか進まなかったことを受け、ニフティではサービス終了日を11月10日に延期していた。それでもなお約12万のホームページが残っていたかたちだ。
5/17 = 30%のユーザーしか移行していない
もうアカウント忘れたとか、気づいていないとか、死んだとか、そんなことにかまっていられないとか、理由はいろいろだろう。
2019年04月01日 「Yahoo!ジオシティーズ」終了 「貴重な資料消えた」──ネットから惜しむ声 - ITmedia NEWS
97年に日本法人ジオシティーズを設立し、2000年からはYahoo!ジオシティーズとして運営してきた。
2008年で400万サイト
「Yahoo!ジオシティーズ」400万開設突破 増加ペースは11年間変わらず - ITmedia NEWS
2019年12月15日 「Yahoo!ブログ」がサービス終了 「ネット上の遺産が消えて悲しい」「黒歴史が消えて安心した」などさまざまな声 - ITmedia NEWS
2005年1月〜
2007年にはブログ開設数が100万を突破
Yahoo!ジオシティーズにアクセスすると自動的にアーカイブを表示するChrome拡張機能【やじうまWatch】 - INTERNET Watch
2020年1月31日 「ヤプログ!」2020年1月31日でサービス終了を発表 8月1日から「新規ブログ開設の停止」など始まる - ねとらぼ
GMOが運営。2004〜
2020年3月31日 「魔法のiらんど」、ホームページやブログ機能をきょう終了 小説投稿に特化したサイトに刷新 - ITmedia NEWS
1999〜
2020年9月23日 「モバスペ」終了 “ホムペ”の老舗、17年の歴史に幕 - ITmedia NEWS
2003〜
「魔法のiらんど」「@peps!」などと並び、当時の10代を中心に広く利用されていた
2020年12月31日 Adobe Flash Playerサポート終了
2021年10月7日 ユーザーブロマガ終了
2013年1月23日~
2022年5月 TechCrunch Japanが終わっちゃうみたい | BRIDGE
Engadget 2004年〜
TechCrunch Japan 2010〜
2022年7月 Googleサイト、以前のサイトにアクセスできなくなる
2008年2月28日〜
後継のサービスがあり、インポートツールがある
ただし何もしないと見られなくなる
以前の Google サイトから新しい Google サイトへの移行 - Google Workspace 管理者 ヘルプ
https://ascii.jp/elem/000/004/146/4146397/
2002-2024
@forest_page: 【サービス終了のお知らせ】
2024年8月27日をもちまして、「フォレストページ」はサービスを終了させていただくこととなりました。
2002年サービス開始よりこれまでご利用いただいた全てのお客様に心より感謝申し上げます。
詳細はこちらをご覧ください。
https://plus.fm-p.jp/promotion/byebyeforestpage/index
https://x.com/k_takata/status/1813477938987479357
デジタルアーカイブは不十分
2021年現在の日本のブログサービスはnoteが人気であるが、noteにはエクスポート機能がない(2023年3月に実装)のでピースオブケイクの経営状態が悪化したら消え去るだろう
実は実装していて、そのタイミングになったら公開するのかもしれない
サービスが無くなる前に公開された
対策
発表者が対策できることがあまりない
1. 自前でWebサーバーをホスティングする
運用コストと金銭コストの両方がかかる
気楽に発表している人が多数だろうから、これは事実上ごく一部の人にしか存在しないオプション
収益化できていれば別だがそれもごく一部
2. 消えたWebサイトを見る方法
3. 潰れるたびに別のプラットフォームにのりかえる
エクスポートがないプラットフォームを使うとこれが素人にはほぼできなくなってしまう
例:noteにはエクスポート機能がない(2023年3月に実装)
比較的良心的な会社はクローズが決定したらエクスポート機能をつける
Scrapboxはjsonで吐き出せるので神
4. 石版に情報を掘る
GitHub、オープンソースのコードを1000年以上にわたって保存する「GitHub Archive Program」発表。北極圏の非武装地帯永久凍土層地下250mに保管庫を設置 - Publickey
視聴者の対策はWebサイトを保存する
YouTubeの動画はあまりにも大きすぎて、規約を無視してやろうと思っても運用面で普通はできない
Link rot - Wikipedia
元のタイトル:ウェブサイトの寿命は長くて15年
15と言う数字は後述の年表を眺めていてそんなものかなと思った値を書いたもの
2023/2/9に読み直して、フリーティケットシアターが19年、魔法のiらんどが20年なので20年とした