漫画における取材の重要性
イラストや漫画を描くときに取材が重要になることがある こんな経験はないだろうか?
長髪の女性の入浴のイラストで浴槽に髪が浸かっている。女性は髪を浴槽につけることはないんじゃあ…?
背景のエアコンの室外機の配管が足りない。これでは排水ができなくない?
歴史ものをみて、この時代のこの設定でこの服・食べ物があるのはおかしいと思う
当人以外気にならないことではある。気にならない人にとっては難癖に聞こえるかもしれない。多くの人にとって、大枠の魅力が根本的に毀損されることはないだろう。
ただ、読み手は細かいことが気になると、話が頭に素直に入ってこない。
漫画はフィクションで、厳密さは必ずしも必要がないが、多くの人に受け入れてもらうために引っ掛かりを少なくするために取材が重要
うまく嘘をつく必要がある
よって下調べは大事である
一方で、漫画家もイラストレーターも描くべきことが多いので全てを知ることはできない
とはいえ、勉強はすれど、限られた人生の中では限界がある。完璧はない。漫画家は描くものの専門家ではない
歴史ものや専門知をかくものは監修が入っているものある
考証によって評価されているものの例
アイカツの木を切るシーン
ガルパン
制作陣に軍事考証の専門家がたくさんいる
専門家が見るとあらを感じてしまう例
お作法が多いのは注意が必要
プラネテスは幸村誠の20年前の作品(連載は1999年 - 2004年)だが、根強い人気がある
元JAXAの専門家の感想
@madnoda: プラネテスエンターテインメントのアニメに、面白くないと思ったら、こう言う事を Twitterには書かないで、単に見るのをやめるだけなんだが、普通はただ、プラネテスの影響で宇宙に対して誤解してる人が多く、実際に宇宙をやっているプロとして迷惑しているので、義務でも何でも最後まで見なくてはと 基素.icon 実際にどのような影響を受けているのか?認知を取ると言う意味ではとてもいいことのはずであって、融和的なやり方はないのか?
原作者の対応
@makotoyukimura: すみません、あまりに心苦しいのでもう少しだけ。これはプラネテスのアニメ版とは関係ありません、大元のボクの原作漫画のみのお話です。まずそもそも、かじった知識でウソばかり描いて関係諸方にご迷惑をおかけしているのはボクでして、たいへん申し訳なく思っております。続きます。 @ohnuki_tsuyoshi: そんなわけで、第1話だけ見ても現実のスペースデブリとはかなり違うわけですが、もしこれらを全部修正したら、プラネテス第1話は全く成立しなくなってしまうwだからこれはこれでいいわけです。フィクションなんだから。 生徒と学生は学校教育法上の呼び分けがある
高専は大学に近く、「学生」と呼ぶ
呪術廻戦に出てくる高専では「生徒」と呼んでいることに違和感を感じる、という主張 薬剤を扱う漫画
自分が書いた絵コンテで狙撃手に対して声で指示を出しながら手で標的の方を指さす表現をしたら、軍オタに「双眼鏡で見続けなければいけないのだから手を離したりしない。おかしな表現だ」と言われた
絵面に動きが欲しいのでこれぐらいの嘘はついてもいいという自分と、こだわりがある人でフィクションの中のリアリティの線引きが異なる
3枚めの服の縫い方は、観察しなければかけない
「カッコよく書いた服がダサい」問題
元ツイート削除済
基素.icon
とはいえ、「勉強が終わるまで描かない」は悪手。なぜなら死ぬまで勉強は終わらないから。
漫画ではないが気になってしまう例
https://gyazo.com/c20219d10f33d8d7eea0459335eabb86
これは重々承知した上でやっている可能性が高いが、演出意図はわからない…
9月 20, 2013