不健全図書の改称運動
@zkurishi: 【重要】遂に、『不健全図書の改称』が実現します。多くのクリエイターの皆様からも後押しを頂いていた本件。約60年間続く日本の代表的な漫画規制が初めて見直しの方向へ動き(続 @zkurishi: 不健全図書の改称について、漫画家の先生方と一緒にロビー活動に携わっている不健全図書研究の第一人者である稀見理都さんの解説スペース。今回、条例改正の動きに至った経緯や都議会の状況などがよくまとまっています。是非録音をお聞き頂けましたら。 以下の内容は基素.iconによる勝手要約であり、一言一句同じではない
何をやってきたのか
最終的な目標は制度撤廃
キミ: AV新法のように期限が決まっていても法律は変えられない AV新法の見直しはおそらくAVそのものを無くそうと目論見があったものであり、そうならなかったことが善戦
見当もなしに気軽に規制が強まるが、廃止方向は「みんなが納得する」「エビデンスは」「責任は取れるのか」という非対称な力学が働く
XTwitterでの意見は全く意味がない。パブリックコメントを出さなければ意見にならない。 漫画家協会の正式な部
漫画家にも「エロ漫画はけしからん」という人がいるので全体の意見とせずに有志団体で意見している
賛同は8割ぐらい
都議会の控え室に議員がいた時期だったので直接要望した
元々個別にはロビーングしていた
1週間ぐらいで100人ぐらいの漫画家の署名をとってお願いした
名前は条例変更しないと変わらない
名称変更は前に個人が請願して否決されている
60年動いているシステムだが、不健全図書を理解している議員がほぼいない
逆に言えば絶対にこのシステムが必要と考えている議員もいない
理由:議員「どんな副作用があるの?わからないのでパブコメが必要」
このため、周知をするところからスタートした
2012年ごろの非実在児童ごろから表現規制をイシューにする議員が現れ始めた
東京都は個別指定なのでビジネス側(流通)も荒らしたくないと考えている
荻野:審議会の予備会で流通・出版は意見を伝えている
荻野:クリエイターは意見を伝える口がないので当事者扱いされていない点が問題
突然Amazonから自分の本が消える
荻野:不健全図書=違法という誤解がある
キミ: 実際には「青少年対して不健全だと思われる可能性がある本」
不健全図書指定後に18禁にしないでうったら流通が罰則をうける。本来作家は関係ない
キミ: 誤解されやすい名称なので名称変更をしたい
荻野
東京意外だと「有害図書」と強かったので草の根で反対をする人はいた
区分陳列しろという以上の意味がある
キミ: 北海道の議員「東京が動くと動きやすい」
北海道では内規を変えて、定期的に指定していたのを要望がないとやらないことにした
立憲民主党は条例改正に前向きに考えている
パブコメは都民以外もだせる
キミ: 不健全図書の概要
毎月1-3冊、多いときで10冊、ここ2年ぐらいは3ヶ月に1回
本屋で候補を100-140冊を5-6人で買ってくる
候補を絞り込む
何を買ったのかは教えてくれない
「作家に不利益だから」と回答される
絞り込む過程はブラックボックス
男女2名ずつぐらいが絞る
審議会で専門家代表が回し読みして多数決で決める
ここまでで否決されることはほぼない。60年で1冊ぐらい。
最近鳥取では否決が相次いだ
荻野: 他の自治体で包括指定で指定されてないのに東京で個別指定される、というようなことはないのでそういう意味では抑制的にやっている
キミ: 東京で指定されるものはほぼエロ
荻野: 他の自治体はエロは包括指定でやっているので個別でやる東京はそうなる
条例の内容は自治体によって異なる
東京はエロに厳しい
職員は条例がある以上やらざるを得ない
キミ: ここ30年ぐらいやめどきがわからなくなっている
不健全図書が制定された当初は少年犯罪が多く、大義名分が比較的あった
開示されると都内の書店にゾーニング要請が届くが、事実上扱い取りやめになる
いまゾーニングするエロコーナーがある書店はあまりないので、取り扱わなくなる
重版ができなくなるので絶版になる
電子は実店舗よりゾーニングが楽なはずなのにAmazonはBANする
メルカリでも売れなくなる
規制全般が「おそれがある」と決まることがよくある。これ自体は仕方がない時もあるが、検証は必要。
やってない長野県と比較できるのでは?
年間1000万円のコストがかかっている
荻野: 条例改正が社会実態をどう変えるのかは課題
柔軟にかわることが大事
荻野 ちばてつやが理事になった時にエロ漫画家も漫画家の同志として強く打ち出した。それが森川ジョージにも受け継がれている。 キミ: ちばてつやはアダルトは描いてない作家だった
キミ: 森川ジョージは10年以上前からロビー活動をされている。最近メディアを利用しているが、最近始めたわけではない。
キミ: こんな小さなことでも変えることは難しい
荻野: プロの人からの意見が出ると面白い
区分陳列をやっている書店
BL書いてて区分陳列したいができない作り手
出版社
断片的な話は聞くがまとまったことはない
キミ: 瞬間的な怒りをぶちまけるのではなく、長く続ける次のステップ
荻野: 忙しく働いているから当事者になるが、当事者は忙しくて活動しづらい構造的問題がある
パブコメは後で公開するとおもしろい