一億人の英文法
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発行年 2011
概要
話せる英語を最速で達成するための文法書(p.16)
従来の文法書はリーディングとリスニングに重点が置かれた。この本ではスピーキングに重点が置かれている。
「話せない英語なんて何の役にもたたない」(p.42)がスタンスを象徴している
話すためにはネイティブが文を作る時にどういう意識なのかを理解することが必要
解説に優先度がついている(p.4)
前から読んでいくと理解が最速になるように設計(百科事典ではない)
特殊な文法用語はほとんど出てこない
表現のニュアンスに踏み込んだ解説
some, several, a number ofはどれも「いくつかの」と訳せるが、どういう意識で発生するのかわからないと会話で使えないので解説
どうしてこういう規則になるのかに答えた
便利リンク
本書には索引がない。以下からPDFをダウンロードできる
読んだモチベーション
自分用学習ノート
気になったところのメモ
0章 英文法の歩き方
話すための文法は4つ
4つの文型
SVO
SV
SVC
SVOO
2つの修飾方向:「前から限定、後ろから説明」
修飾語は位置によって働きが決まる
前に置くと後ろを限定する
イメージ:種類を限定する
veryなどの程度の副詞は前に置く
単にtallではなくvery tall(とても高い)
the dogはただの犬ではなく、文脈上1つに決まる犬 集合に対して属性で限定していくイメージ
「本」というモヤッとした何にでもなるものを、「古い本」「赤い本」というように修飾で一部をクッキリさせていく
後ろに置くと前を説明する
イメージ:欠乏感
穴埋め修飾
目的語や主語が空いている
wh修飾
前に出たものをどんどん説明していきたい
? 限定と説明の違いは?
限定は説明に言い換えることができるが、ニュアンスは変わる?
That is a red sweater p.23
「いろいろなセーターがあるけど、青でも白でもない赤のセーター」という限定
That sweater is red
単にセーターの色を説明している
Road closedとClosed Roadで意味が変わる?
2020/5/8に読んだ時の疑問
Closed roadは意味がわからないらしい
日本語に訳すと「閉鎖道」で、「閉鎖されている道」という意味なんだろうなと類推できるけど英語だとできない?
「道の中でも閉鎖されている道です」みたいな逆の説明でも納得してしまいそう
2021/03/15 読み返して全く同じことを考えた
2022/4/28 同上
「どちらも通じる。Road closedの方が一般的。なぜなら道路標識になっているから」
「文章ではClosed roadの方が一般的。Road closedはRoad is closedのように別れることが多い。
There is a closed road up aheadのようにいうらしい
Yahoo!知恵袋でもいくつか同じ質問があった。以下の説明で納得した。
「道路閉鎖」で、道路の状態(使用できるか、できないか)について語っている(=通告)わけですね。 ですから、「道路(は)」と、Road が先行しなければなりません。
では、Closed Road は、なぜ、不適切なんだろうか。 ここでの主要語は Road なので、「閉鎖されている道路」と言っているだけ。それが「どうした?」という感じ。通告になっていません
基素.icon 「道路は閉鎖されている」「閉鎖された道」。通ってはいけないと言いたいときにどっちが適切?
形容詞が名詞を修飾する場合に限らず、どんな修飾にも成り立つ法則(p.24)
副詞の文修飾
配置転換
配置が動かされる時には、感情・意図がある
"Am I surprised!"は"I am really surprised"よりもはるかに感情の動きがつよい
配置は意味を理解するよりどころになる設計図なので、ネイティブは配置の乱れに敏感。わざと崩した意図を察知する。
時表現
現在完了形
イメージ:迫ってくる
直近の出来事
経験
継続
結果
「過去にあった」という同じ出来事でも、感じ方によって表現が変わる
「遠い過去のこと」と感じるなら過去形
「今自分の持っている経験」とその人か感じるなら、現在完了系
I was reading a book in bed last night when suddenly the room starts to shake and the lights go out. I freaked out!
過去のことを話している
途中から現在形になっている
話しているうちに話手は自分がその場にいるかのような臨場感に包まれた
文法だけでは英語はできない。単語や熟語も大切。翻訳では越えられない壁がある。
onのイメージ:テーブル状のものに何か載っている
接触・線上・支える・圧力
On hearing the news, he ran to tell all his family
hearing the newsとhe ran to tell all his familyが接触する→ニュースを聞くとすぐに
1章 主語・動詞・基本文型
英文の作り方
文型をまず選び、構成要素に表現を置く
英語では、主語は常に動詞の前にある
どの文型もSVの順
c.f. 日本語だと「〜は(が)」の前
主語は自由
p.53 f 主語となる位置でのthat節の文章。このThatの感覚はp.499で説明される
p.138 可算名詞
「具体的で決まった形があるかどうか」がキモ
p,172
theはただ一つに定まることに使う
このイメージから意味が派生する
みんなが思い浮かべるもの
She is a person for a job 彼女はその仕事ができる
She is the person for a job 彼女こそその仕事にピッタリだ
「明らかに」この人
I'd like a chocolate donut - Just one please.
"a"が一つのという意味ならoneをつける必要はない