形式的証明
from 数学基礎論 (数理論理学) 入門 by alg-d
形式的証明
定義.
T を論理式のメタ集合,φ を論理式とする.
φ の T における形式的証明とは,次の条件を満たす有限列 φ0, · · · , φn のことをいう.
(1) 各番号 i = 0, · · · , n に対して φi は論理式である.
(2) φn ≡ φ である.
(3) 各番号 i = 0, · · · , n に対して,次のいずれかが成り立つ.
φi は基本公理である.
φi は T の元である.
ある番号 j < i が存在して,φi は φj から直ちに導かれる.
ある番号 j, k < i が存在して,φi は φj と φk から直ちに導かれる.
φ の T における形式的証明が存在することを $ T \vdash φ で表し,
T で φ が証明可能という言い方をする.
また T が {ψ1, · · · , ψn} というメタ集合のときは $ T \vdash \varphi のことを
$ \psi_1, ... \psi_n \vdash \varphiと書く
またTが空集合のときは$ T \vdash \varphiのことを$ \vdash \varphiと書く.
注意
$ T \vdash \varphiは、メタ数学における記号
論理式ではない
つまり、
「直ちに導かれる」ことは自明として認めたうえで、
公理から直ちに導かれるkとをだけをつなげてφが得られたら、これは形式的証明