ナラティブ
本文はイデオロギーとそのナラティブから、
バイラルとなり得るのに必要な要素を解析する目的で作成している。
社会に変革を与えるレベルの物語とは1冊の本に記述されるようなものではなく、
むしろ一連の運動や思想の集合として解析され定義付けられたイデオロギーだと考え、
これらの普遍的な要素について考察する。
人権とその系譜
理性主義: rationalism
確たる知識・判断の源泉として
(人間全般に先天的に備わっている機能・能力であると信じる)
理性 λόγοςを拠り所とする、西洋哲学に広範かつ根深く浸透してきた思考傾向・態度だと言える。
科学革命が起きる中、古代や中世の影響を引き継ぎつつも、
違った形で「理性主義」が開花するようになる。
啓蒙思想英: Enlightenment
理性による思考の普遍性と不変性を主張する思想。原義は「光で照らされること」である。
自然の光(ラテン語: lumen naturale)を自ら用いて超自然的な偏見を取り払い、
人間本来の理性の自立を促すという意味である。
啓蒙思想はあらゆる人間が共通の理性をもっていると措定し、世界に何らかの根本法則があり、
それは理性によって認知可能であるとする考え方である。
17世紀後半にイギリスで興り、18世紀のヨーロッパにおいて主流となった。
ヒーロー(派生)
ヒーローになるには、人々に賞賛される素晴らしい行為を行う必要がある。
ヒーローが属する文化で高潔な正義の振る舞いをし、幸福な結婚や出世をすることになるが、
悲劇では性格や弱点などを持ち、悲劇的な結末を迎えることになる場合もある。
戦争にもよく利用され、時に死をも肯定される。
ゾンバルト(ナチス)
資本主義社会とは、国家の破滅への道である。
戦争は国家を救う「奇跡が起こり」、古き「英雄精神」が開花する。戦争は「勇気」・「自己犠牲」・「従順」・「信心深さ」といった「徳」を復活させる。
社会情勢が不安定になったときに、模範的人物としてヒーローが求められるようになると主張している。
ユング派深層心理学に置ける集合的無意識の顕在化であるとする説もある。
科学主義 scientism
• あたかも、科学は全ての現実と知識を記述できる、とでもするような見方、
• あたかも現実の性質の知識を得るための唯一の妥当な方法であるかのように見なす見方、を批判する用法。
第二の用法は、人間の価値を測る、唯一あるいは主要な源として科学を見なそうという試み、
「意味」「目的」というのは、宗教や哲学的世界観の領域であるのだが)その「意味」や「目的」を測るために科学を用いようとする様々な試みを指すために使用される。
自由と民主主義
リベラリズム
自由主義者はこれらの原則の理解次第で幅広い見解を支持するが、一般的には人権・公民権・個人主義・個人の権利・言論の自由・信教の自由・表現の自由・自由市場・資本主義・立憲政治・民主主義・世俗主義・男女平等・人種の平等・国際主義などを支持する
ニューリベラリズム」(en:social liberalism)。初期の個人主義的で自由放任主義的な古典的自由主義に対して、より社会的公正を重視し、自由な個人や市場の実現のためには政府による介入も必要と考え、社会保障などを提唱する2。詳細は社会自由主義および社会的市場経済を参照。 「ネオリベラリズム」(en:neoliberalism)。1930年以降、社会的市場経済に対して個人の自由や市場原理を再評価し、政府による個人や市場への介入は最低限とすべきと提唱する。
社会主義とコミュニズム
社会主義(しゃかいしゅぎ)は、個人主義・自由主義・資本主義・市場経済の弊害に反対し、より平等で公正な社会を目指す思想・運動・体制を指す用語1。 広義には社会を組織化することにより人々を支える制度であり、歴史的には空想的社会主義・社会改良主義・社会民主主義・無政府主義・サンディカリズム・共産主義・国家社会主義(ナチズム)なども含まれる2。狭義には資本主義・個人主義・自由主義・私有制などの対義語として冷戦時代から使用されている。 共産主義(きょうさんしゅぎ、英: Communism、独: Kommunismus、露: Коммунизм、コミュニズム)とは、政治や経済分野での思想や理論・社会運動・政治体制のひとつで、主要な生産手段を社会化することによって、人間による人間の搾取を廃止し、社会から貧困をなくすとともに、経済の推進力を、利潤追求から人間の物質的精神的な生活の発展に求め、すべての人間の自由で全面的な成長・発達を目的とする(「各人の自由な発展が、万人の自由な発展の条件である結合社会」『共産党宣言』を参照)思想、運動、社会体制をいい、主としてマルクス、エンゲルスによって体系付けられたものを指す。私有財産の否定による完全平等の実現
パターナリズム(英: paternalism)
強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益のためだとして、
本人の意志は問わずに介入・干渉・支援することをいう。
親が子供のためによかれと思ってすることから来ている
実力が無い、または劣ることが判明しても即解雇にはならない雇用制度や、
成果よりも企業への在籍期間で出世や給与が決まる年功序列制度の企業
民族と文化
文化相対主義(ぶんかそうたいしゅぎ、Cultural relativism)
文化相対主義は、ある社会の文化の洗練さは外部の価値観によって測ることはできない、と考える。自身の文化を相対的に把握したうえで、異文化と相手側の価値観をとらえ、その文化や社会を差別せず、ありのままの姿を理解しようとする。フランツ・ボアズによって提唱された。
文化多元主義(英:Cultural pluralism)
大きな社会の中で小さな集団が独自の文化的アイデンティティを維持し、その価値観や慣習が支配的な文化に受け入れられ、それがより広い社会の法律や価値観と一致する場合に用いられる言葉である。
思考と審美感覚
脱構築(英: deconstruction)
「静止的な構造を前提とし、それを想起的に発見しうる」というプラトン以来の哲学の伝統的ドグマに対して、「我々自身の哲学の営みそのものが、つねに古い構造を破壊し、新たな構造を生成している」とする、
20世紀哲学の全体に及ぶ大きな潮流のこと。
脱構築という概念は、いうまでもなくポストモダンかつポストモダニズムと強く結びついている。
• ある対象を解体し、それらのうち有用な要素を用いて、新たな、別の何かを建設的に再構築すること。極的に意義を見出すために行われる作業とみなされる。
• ある対象に隠された、矛盾か倒錯している、無意識下の形而上学を暴き出すための手法。この場合、脱構築された対象は、我々が一般的に認識している観念・概念を揺るがし、覆すものとして現れる。
広義の意味での脱構築は、ありとあらゆる対象に向けて行われる、固定化された既成の観念の相対化を促す作業であると同時に、それを乗り越えようとする、新たなる地平への可能性の提示
ミニマリズム(英: Minimalism)
完成度を追求するために、装飾的趣向を凝らすのではなく、
むしろそれらを必要最小限まで省略する表現スタイル
日本における神道や禅から生み出された頂点文化に見出すことができるという論者もいる。和歌、俳句、芸道の形、枯山水、水墨画、茶室、盆栽などは、限られた状況・空間や色彩の中に無限の世界を見出すミニマリズムである。
実際には多くの国や地域の宗教が「質素」「清貧」を生活の理想としている
また音の数や文字数に制限を与えることによって文学的創造を見出す定型詩は、世界中で愛好されてきた歴史がある。