なめらかな社会とその敵
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#書籍 #現代思想
鈴木健
なめらかな社会とその敵
#なめ敵 
#なめ敵輪読会
『なめ敵』のタイトルのもとになった本
哲学者カール・ポパーが書いた『開かれた社会とその敵』という本があります。
https://www.fsight.jp/articles/-/49811
第I部 なめらかな社会
第1章 生命から社会へ
1.1 複雑なまま生きる
1.2 膜と核
1.3 私的所有の生物学的起源
1.4 オートポイエーシス:生命システムと環境
1.5 人工物としての社会制度
1.6 責任なき社会,自由意志なき社会
第一章の読解
膜の再帰としての核と、制御という幻想
第2章 なめらかな社会
2.1 権力者と組織
2.2 ソーシャルネツトワーク
2.3 網,膜,核
2.4 ステップ,フラット,なめらか
2.5 なめらかな社会
第II部 伝播投資貨幣PICSY
第3章 価値が伝播する貨幣
3.1 貨幣の共通性と多様性
Local Exchange Trading System
3.2 伝播投資貨幣 PICSY:フローベースの代替通貨
3.3 PICSYは 実際に利用可能か
第4章 PICSYのモデル
PICSYの予算制約
4.1 一般的な評価システムとしての静的モデル
4.2 貨幣システムとしての動的モデル (自己評価法)
4.3 カンパニーとその仮想性
4.4 中央銀行法
4.5 仮想中央銀行法
4.6 3つの方法の比較
4.7 まとめ
第5章 PICSY,その可能性と射程
5.1 PICSYは何をもたらすか
集合知を用いた世界人事評価システム
5.2 PICSYの 実現
5.3 実現への批判とそれへの反論
5.4 応用
5.5 なめらかな社会としてのPICSY
第III部 分人民主主義Divicracy
第6章 個人民主主義から分人民主主義へ
6.1 ネットは民主主義を再発明できるか?
Facebook投票
6.2 近代民主主義が抱える問題とその突破
第7章 伝播委任投票システム
7.1 伝播委任投票システムの実現
7.2 課題
7.3 分人民主主義の意義
7.4 なめらかな社会としての分人民主主義
非線形投票
第IV部 自然知性
第8章 計算と知性
8.1 万能機械主義の時代 :1936年 ~
8.2 身体環境主義の時代 :1968年 ~
8.3 ネットワーク主義の時代 :1995年~
8.4 社会知性 :コンピュータとしての社会
第9章 パラレルワールドを生きること
Miyabi.icon7万個の共同幻想
9.1 メデイアとは何か
9.2 ゲームと労働
第V部 法と軍事
ヒットラーはルソーの帰結
第10章 構成的社会契約論
10.1 問題の所在
10.2 構成的社会契約への道
10.3 構成的社会契約試論
10.4 私が政府である社会
第11章 敵
11.1 シュミットの銀河系
11.2 オートポイエーシスと友敵論
11.3 公敵なき社会
終章 生態系としての社会へ
11章の疑問
なめ敵における〈敵〉の超克
文庫版:なめらかな社会への断章
民主主義のフロンティア
分断
暗号通貨
第一に、暗号通貨は確かに貨幣を分散化したが、貨格システムそのものに本質的な公共的価値を組み込めていない。
Miyabi.iconやろうとしてはいる。けど、貨幣システムじゃなくてエコシステムでやっているよね。(Ethereum)
伝播投資貨幣 PICSYは,公共性に与える本質的な革新という点においてこれらの暗号通貨の試みに先行している.
資本主義の持続可能性の問題
先進国の少子化は悪いことでは無いが、スピードが早すぎるかもしれない
適応できるのか?
貨幣価値が下がって投資先に困る→日本等
PICsYは人口に比例する形で貨幣が発行される。
回避策になるかも。
第二に、
ヴィタリックやウッドに代表されるイーサリアムやWeb3の活動家は、
主に政治経済学や社会的選択理論的な知見から洞察。
政治システム固有の問題を度外視し、
多くの問題が経済学的なアプローチで解決可能であるという幻想を抱いているようにみえる。
ここでの経済学的なアプローチ
社会制度の優劣を効用の最適化の問題に還元する考え方。
政治システム固有の問題
メンバーシップの問題であり、カール・シュミットが定義した「敵と味方の概念。
つまり暴力の管理とか、革命権どうすんの?
Miyabi.icon敵と味方に関しては、XRとかの体感のメディアが助けにならないかと考えている。
仲間とか、社会的な場。
第三に,スマートコントラクトによる契約の自動実行がもたらすものが、
最終的にはシステムの効率化と多様性の拡大にむかっている。
それがもたらす最終的な目的は?
統治機構には制度的に改善すべきことは多い、
だが、統治機構の進化という歴史的な洞察抜きにして,リバタリアン的な発想ですべてを分散化させるのは危険。
社会システム論を語るときに見落とされがちなのは、それらが手段であるということである、
Miyabi.icon国家は自明では無い。
近代の統治機構は近代の人権概念を実現するための手段として正当性を付与されているのであって、その逆では無い。
国家のための人権や、経済のための人権であってはならない。
Miyabi.iconWorldcoinの違和感に通じる。システムのための権利の移譲は不気味かもしれない。
人工知能から人工意識へ
自由エネルギー原理や統合情報理論に触れる。
ぱマルコフブランケットよ
ニューラルネットと記号設置問題
Miyabi.iconでもこれは記号創発でいい。
現実のコンフリクトとXR
ゲームのパラダイム
コミニケーションの本質は二者の異なる身体性が予測し合っているだけ。
集合的予測符号化
マルチエージェントメトロポリタンゲーム
他人が同じ記号をグランドしてると思えればいい。
Miyabi.icon認識と納得感の問題
政治システムへの、AIその他の適用
行政自動実行が肝
民主主義に間接性を産んでしまう官僚組織。
Miyabi.icon自律的に動いてしまう(財務省とか)
Miyabi.iconサイバネティクスで触れられてた、法のフィードバックと近い。
ハイブリッドでいいけれど、集合知としての意思決定はループが回らないと学習にも制御にもならない。
現実のAI設置を考えて、スマートコントラクトの負荷をAIに肩代わりさせる。
現実の記号の身体設置
主な概念
なめ敵
学位論文
http://gakui.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/gazo.cgi?no=124286
PICSY
http://www.picsy.org/
✅生命の延長としての社会システム論
経済と政治の歴史で反復されている問題系は, 換言すれば、 社会システムにおける膜と核の問題だといってもよい。
ホッブズ, ルソー, ロック, などの啓蒙思想家
社会システムの自然状態を,人間が自我をもった一個の人間として最初から存在しているものとして想定して いた。
現代の生命科学における客観的な認識。
,人間は細胞から構成された動物である。
生態系の一部として進化的な位置づけをもった生命のひとつである。
ヒュームのような例外もいたが…
啓蒙主義の社会思想の多くは、上記を無視するか、少なくとも誤った認識をもっていた。
社会システムは生命システムにおける一現象に他ならない
Miyabi.icon人間の生態系における自然
今は計算機自然