薬剤性肝障害
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! DDW-J 2004診断基準
* 肝臓 49巻3号 108-112 (2008) バルプロ酸ナトリウムにより重症肝障害と赤芽球癆を発症した1例 * 肝臓 54巻9号 600-606 (2013) 症例報告 6年間内服したARBによる肝障害 * 病理と臨床 2009;27:764-769 薬剤性肝障害の病理 * 病理と臨床 2017;35:234- 薬剤性肝障害 ! DLST擬陽性 →リウマトレックス,フルオロウラシル
○ Drug-induced hepatitis
○ Drug-induced liver injuries (DILI)
○ Drug-induced cirrhosis
大滴性脂肪肝が認められ,薬剤により増悪した可能性を考えます。びまん性の肝障害像をみますが、特異的な所見に乏しい像です。好酸球や好中球浸潤が目立ちます。非乾酪壊死性類上皮肉芽腫が肝実質や門脈域にみられます(! 頻度は低い)。
以上の非特異的なびまん性肝障害像と薬剤使用歴より薬剤性肝炎を考えます。
○ 肝炎型(壊死炎症型)DILI
肝細胞壊死が非常に強く薬剤性因子の関与が疑われます。打ち抜き型の帯状、架橋性肝壊死をみます。肝炎像の無い胆汁うっ滞がみられます。泡沫状の脂肪沈着が肝細胞にみられます。
○ 胆汁うっ滞型
○ 混合型
○ 脂肪肝
○ 脂肪性肝炎
◇ アミオダロン
○ Amiodarone-induced cirrhosis ! 死亡率は5ヶ月で60%以上 発症までの平均は21ヶ月
* 日内会誌 106:1199-1205,2017 アミオダロンによる肝障害、肝硬変を呈した2例 ◇ 免疫チェックポイント阻害薬 *肝臓 61巻3号(2020)特集 種々の炎症性細胞浸潤や肝細胞壊死像、肉芽腫形成、胆管障害がみられる
肝小葉を中心にCD8+T細胞を主体とした炎症性細胞浸潤を認めることが多い(AIHや薬剤性肝障害と比較しても多い)
* 肝臓 61巻3号 93-94(2020) 免疫チェックポイント阻害薬投与後に発現した肝障害の検討 → ニボルマブ107例 ペンブロリズマブ42例 イピリムマブ4例で50例程度にGrade2以上の肝障害が出現した
中心静脈周囲に10%程度の大滴性脂肪変性、巣状壊死、肉芽腫形成がみられ、ステロイド投与後に消失した。
* 第42回岐阜肝臓勉強会(Web)
CD3+CD8陽性細胞浸潤が目立つ
自己免疫性肝炎でみる形質細胞やCD20陽性B細胞は稀
好酸球は認めないことが多い
坑PD-L1抗体では小妖精炎症細胞浸潤が特徴的?
坑CTLA-4抗体では肉芽腫を伴う炎症性細胞浸潤が特徴的?