文法:品詞関係:副詞類(従属詞) ー 不定詞/副文☆
不定詞
tas + 動詞で不定詞を作る(英語のto VOとは違うことに注意!)。不定詞内の語順は OV であり、不定詞句の前(と後)にはカンマが入る。また、主文とコピュラの要素が完全に一致する場合、語末にコピュラの語根"v"を置く。
ex.)ʻEv lxāt, tas lanvabix gesalōn v, 'ev ge?
You need to anlyze the world, don't you?
貴方は世界を分析する必要があります、違いますか?
(以下の用法は現代語で迂言化が進んだ結果用いられるようになった用法で、文語では動詞の形容詞化で表現されることが普通であり、保守的な人同士の会話、フォーマルな場、文章語では決して用いられることは無い。また、コピュラの語根は省略される。)
不定詞内に含めたい内容に、通常コピュラの接辞として示される文法事項がある場合は、その接辞のみを接続したコピュラを本動詞に後置する(ハイフンでつなぐ)。
ex.) ƣaqē', tas Ƣeznē'bix glūxkunē-vuseш
=(Twavuseш-Ƣeznē'bix-glūxkunēt ƣaqē')
オエル語を話したかもしれない人
(← Twavuseш glūxkunē ƣaqē' Ƣeznē'bix 人がオエル語を話したかもしれない。)
※コピュラだけで本動詞が存在しない文を不定詞にする場合は、コピュラを本動詞とみなして置くか、形式動詞 tas を本動詞として置く。
ex.) ƣeznē', tas Жabān'uъe жetav = ƣeznē', tas Жabān'uъe tas
日本にいる人々
(← Жetav ƣeznē' Жabān'uъe. 人々が日本にいる。)
これに類似したものに換言の表現がある。「○○である××」は直訳すると ××, tas ○○ tas v となる(1つめの tas は不定詞、2つめの tas は形式動詞である)が、1つめの tas を省略し ××, ○○ tas とすることで換言となる。
ただし、この用法は近代口語においては多く用いられたが、現代の口語においては換言を表す接続詞による表し方のほうが一般的であり、この用法は廃用である。。
ex.) Twatav xaos nirbāghu'at Ƣeznē'bixoб, nacatic bixnē' tas v.
There are chaotic grammatical things in Elnee language, our language.
我々の言語であるオエル語には、カオス文法がある。
形容詞的用法関係
形容詞的用法においては、tas 句内に能格を入れることで、関係詞相当の意味も表現できる。
ex.) xakrab, tas nac līs
私が読む本
また、先行詞の tas 句/節内での格を明示したい場合は、tas の後に分離格 ¹ をおく。
ex.) krablūx, (tas) rasiж nacat lūxix xūtso
私たちが単語を調べる(のに使う)本
この分離格が置かれている場合に限り、不定詞 tas を省略することができる(接触節相当?)。
副文
独立している訳でなく他の文の一要素として組み込まれている文を副文という。
副文は従属接続詞、疑問詞、あるいは関係代名詞で始まり、SOV語順となる。主文と副文は必ずカンマで区切られる。
(従接/疑/関代)SOV
ex.)
Ƣiv zrabī, tsadix grwa brīc rbāsn sav.
緑色は綺麗だと私は思う。
'Eжov lxāt rbāsnibarix, ob edhe?
貴方がた二人には自然が必要ですが、他に何か必要ですか?
脚注