社会人の不幸の8割は合意のない期待から|田中邦裕
社会人の不幸の8割くらいは、合意のない期待によって生まれているんじゃないかなぁと思っています。
勝手に期待をして、裏切られたと思う、この気持ちが自分の中のフラストレーションを生んでいます。
このことを、先日のダイアモンドオンラインの記事(債務超過を招いた経営陣の「無関心」が最大の失敗 さくらインターネット・田中邦裕社長)でお話ししたんですが、思いのほか周りからの反響を頂いたので、ちょっとnoteを書いてみます。
ここで重要だなと思うのは、良いこと、悪いこと、やってほしいこと、やって欲しくないことなどの期待を、事前に合意しておかないといけないなということです。
なお、そもそも他人に期待しても無駄という話もあると思います。
それはそうなんですが、他人に「合意のない期待をする」のが無駄なだけで、「合意のある期待をする」こと自体は、お互いに協力していくためには必要なことだろうと思うし、「他人に期待しない」で切り捨ててしまうのはあまりにも寂しいなと感じます。 ちなみに、90年代になるまでは、インターネットもなく、情報ソースがテレビや新聞、雑誌などの限られた媒体や、会社の中で上司から言われたことそのものだったりして、情報の多様性がなく、また日本人というある程度のくくりで物事の価値観が近かったことから、それほど合意しなくても、なんとなくこうかな?と思ったことが、大概当たっていた気がします。
しかし、90年代以降は、それぞれの人が、全然違うバックグラウンドから色々な情報を取得するようになり、ネット上で日本人というある程度のくくりも適用されなくなったため、なんとなくこうかな?という感覚が共有できないようになりました。