中庸
中庸2022
#礼記 #礼記講読2023 #中庸 #四書五経 #古典 #漢文 #中国
礼記講読2023 31.中庸 https://zh.wikisource.org/wiki/禮記/中庸
新釈漢文大系 明治書院 赤塚忠
礼記国字解下 桂五十郎
章は桂による。ただし、従来の章立て(桂)と赤塚では大分違うので、科文分けをそれぞれ表のようにして比較するとよいかも。
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見える・聞こえる・臭う・味わう
#16 視之而弗見,聽之而弗聞,
#33 予懷明德,不大聲以色
上天之載,無聲無臭
*大学
#D6 毋自欺也,如惡惡臭,如好好色。
#D7 心不在焉,視而不見,聽而不聞,食而不知其味。
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中庸の構成。科文    
中庸シート
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礼記講読134☆中庸章句序
https://youtu.be/2p-63bxZwGY
中庸解説
中庸訓読
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礼記講読97☆中庸1~10(~至死不變強哉矯)
https://youtu.be/fahKu-jFDpQ
#1
*天命之謂性;率性之謂道;修道之謂敎。
*互文。
莫見乎隱,莫顯乎微。→莫見顕乎隠微
#2
*君子而…小人而…:而は接続の助辞ではなく、「然」と同様、状態を表す副詞を作る。君子然(君子「ながらに」…=君子である通りに)
*小人之反中庸也,小人而無忌憚也。:「反」を除き、小人之中庸也,小人而無忌憚也。と訂正する。
*無忌憚:無忌(おそれつつしむ)憚(おそれしりぞく)。忌憚=いみはばかる。無忌憚では顧慮のなさを言う。
*庸=常。その理由は?
前段に、中が発して時間的にも空間的にも、みな節度を得てその中正を保つことを述べた。そのすべての展開を通貫する一定不変性を簡約に表現した語が庸。
前段には中の発施の原則を述べたので、この段には君子の中の実践を論ずる。その実践を通じて、君子は中をかえないので、これを中庸という。
またこれを時間的には「時中」ともいう。
*中庸其至矣乎!民鮮能久矣。
①民能く久しゅうすること鮮なし(赤塚)
②民能くすること鮮なきこと久し(桂)
#4
*互文
①道之不行也,我知之矣:知者過之;愚者不及也。
②道之不明也,我知之矣:賢者過之;不肖者不及也。
知者≒賢者 愚者≒不肖者
#6
*隱惡而揚善:悪を隠(=偃:おさ)えて善を揚ぐ。隠は「かくす」ではない。
#7
*人皆曰:『予知』
①鄭玄→人=予(人々が自分の事を知だと言う)
②赤塚→予=孔子(人々が孔子を知だという)
*莫之知辟也
①赤塚→之を知りて辟(=避:さ)くる莫きなり。
②桂→之を辟(=避:さ)くることを知る莫きなり。
#8
*拳拳服膺:心にとめて守ること
#9
*死而不厭:死するも厭わず→「而」は接続詞ではなく、死を強調して示す助辞
#10
①南方之強(=寬柔以敎。君子の強)
②北方之強(=衽金革,死而不厭兵器鎧を背負って死しても厭わない)
③而(なんじ)の強(子路の強はどれか?)
③=② 
*而(なんじ)強者居之
※而して、ではない。
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礼記講読98☆中庸11~13(子曰素隱~慥慥爾)
https://youtu.be/093lBLSNNWg
#12
*大雅旱麓
鳶飛戾天;魚躍於淵。
#13
*豳風伐柯
伐柯伐柯,其則不遠。
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礼記講読99☆中庸14~17(君子素其~故大德者必受命)
https://youtu.be/Fbo1-bBQq8s
#15
*小雅常棣
妻子好合,如鼓瑟琴。兄弟既翕,和樂且耽。宜爾室家,樂爾妻帑
#16
*大雅抑
神之格思,不可度思,矧可射思
#17
*大雅仮楽
嘉樂君子,憲憲令德,宜民宜人。受祿於天。保佑命之,自天申之。
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礼記講読100☆中庸18~20 2(子曰無憂者~不可以不知天)
https://youtu.be/zdIeNvHJUFw
#18
*父作之,子述之:父之を作り、子之を述ぶ。
※述は継述(つぐ)すること。のべる(叙述)ではない。
#20_2
*この章は、中庸の論述の重要な転換点。
脩身・事親・治人
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礼記講読101☆中庸20_3~20_13(天下之達道五~雖柔必強)
https://youtu.be/MLhsAzCA2Zw
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#20_3~
*道徳の根本は1つ(=誠)…儒家の道・徳の概念
*五達道…天下にあまねく行われている道(五倫)
①君臣の交わり
②父子の交わり
③夫婦の交わり
④昆弟の交わり
⑤朋友の交わり
*三達徳…道を行うために身に治めていなければならぬ徳
①知 ②仁 ③勇
【その手段(行う道筋)】三知と三行
①生知安行(生まれながらに知り行う)≒知≒聖
②学知利行(学んで知り、その良さを知って意識的に身に着ける)≒仁
③困知勉行(苦しんで知り無理に努める)≒勇
【徳を修める方法】
①好学・・・知に近い
②力行・・・仁に近い
③知恥・・・勇に近い
*九経…天下国家を治める9原則
①修身:身を修める→君主が我が身を正しく修める
②尊賢:賢を貴ぶ
③親親:親を親しむ→親しいものを親愛する
④敬大臣:大臣を敬する
⑤体群臣:群臣を体する→多くの臣下を鄭重に待遇する
⑥子庶民:庶民を子(=慈:いつくし)む→諸々の民をいつくしむ
⑦来百工:百工を来(ねぎら)う→つかさつかさの工人たちをねぎらい励ますこと
⑧柔遠人:遠人を柔(なつ)くる→遠い外国から来服する君をなつけること
⑨懐諸侯:諸侯を懐(やす)んずる→国内の諸侯を安心させる
*來百工:百工を来(ねぎら)う
*柔遠人:遠人を柔(な)け
※遠きを柔(なつ)け邇(ちか)きを能(おさ)む
*言・事・行・道
*誠とは?
*(私が)誠である事
*誠であろうとすること。
*聖人也。→これで一文。
*固執:善を守って身から放さない。自得すること。
*誠=真実無妄
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礼記講読102☆中庸21~26(自誠明謂之性~純亦不已)
https://youtu.be/yfvjJAEWxKs
#21
*自誠明:誠なるによりて明らかなる。
→誠は明を兼ねている。誠があって後、明察となるのではなく、誠であることがそれとともに物事の道理に明察。
#23
*形・明・変・化
#26
*博厚:空間の広さに、上下の厚さを加えたことば
*悠久:空間の無限と時間の無限(永遠)
*無疆:天地を含む空間・時間
*周頌維天之命
維天之命,於穆不已。
*誠=純
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礼記講読103☆中庸27~(大哉聖人之道~)【中庸了】
https://youtu.be/A66vQxH2-dQ
#27
*礼と道との関係
道:抽象的な原理
礼:その具体的形式的規範
*大雅烝民
既明且哲,以保其身。
#29
*周頌振鷺
在彼無惡,在此無射;庶幾夙夜,以永終譽
*王天下有三重焉:天下に王たるに三重あり。
(天下に王者として〔道をしき広める〕には、3つの重要なことがある)
三重とは?
墨家の三法(その論が正当に成立することを証明する三要件。本・原・用)を示唆とすると、
本:本諸身,徵諸庶民。考諸三王而不繆
→〔君子の道は〕これを身に本づけ、これを庶民に徴し、これを三王に考えて謬らず
(〔①第一には〕自分の身〔を修めること〕を根本とし、庶民〔に実施して信用されるという〕実効をあげ、夏・殷・周三代の〔礼の善きことをとって〕行う〔ということである〕
原:建諸天地而不悖。質諸鬼神而無疑
→これを天地に建てて悖らず、これを鬼神に質して疑い無し
(〔②第二には、誠を極めて〕広大な天地〔の道に〕照らしてもそむくことがなく、鬼神にあかしをとってもやましいことがない〔ということであり〕)
用:百世以俟聖人而不惑
→百世以て聖人を待って惑わず
(〔③第三には中庸によって〕百代の後〔まで考えて、その時の〕聖人にかけても〔自ら〕迷うことがない〔ということである〕)
※仁斎は①徳②位③時、としたが、「王」は既にその3つを兼ねているのだから妥当ではない?
※徂徠は①善②尊③徴
※桂①礼を議し②法度を制し③文を考える
#31~32
唯天下至聖,
唯天下至誠,
∴至聖=至誠=孔子の道
*
聰、明、睿、知、足以有臨也;
寬、裕、溫、柔、足以有容也;
發、強、剛、毅、足以有執也;
齊、庄、中、正、足以有敬也;
文、理、密、察、足以有別也。
#33
*衛風碩人 鄭風丰
衣錦尚絅
*小雅正月
潛雖伏矣,亦孔之昭
*其唯人之所不見乎
人の見ざる所=独
*大雅抑
相在爾室,尚不愧於屋漏
*商頌烈祖
奏假無言,時靡有爭。
*周頌烈文
不顯惟德,百辟其刑之
*大雅皇矣
予懷明德,不大聲以色
*大雅烝民
德輶如毛
*大雅文王
上天之載,無聲無臭。