第1章「思考の道具としてのタイプライター」_泡沫メモ
何度も書き直してやっと1章のレジュメを書き終えられました。以下にリンクします。
rashita.icon👍
1章レジュメには廃案があり、面白く書けそうなので、どこかの章のレジュメは対話形式で書くと思います。途中までの内容なのですが、以下の記事が廃案になります。
★ニーチェの言葉に対する考察
「僕たちの筆記具は僕たちの思想に影響を与える」byニーチェ
思考ではなく「思想」なのが興味深い。
思想は個人の主義を表す言葉だと思うんだけど、筆記具の影響はその根深い価値観にまで作用する、という風に解釈ができる。
どういう風に思想に筆記具が作用するのかを考察
筆記具は用具で書くことに使用されるもの。書き物をする時に絶対に必要になる(古代でも石板と掘る為の石が必要だった)。
書くことは道具・ツールを絶対的に必要として、それらが無ければ立ち上がらない行為。
書くことには、考えを推し進める作用がある。
書いて考える行為なくして、長大な思索は立ち行かない。つまり、人間の根深い価値観(思想・主義)の形成には書くことが深く作用し、書くことに絶対的に必要な筆記具の影響は逃れられない。だからニーチェは「僕たちの筆記具は僕たちの思想に影響を与える」と言ったのか?
★「資本主義経済において、機械化と分業化はどのような役割を持つか」という問いに関して
事務の能力と管理の能力が分業化され、オフィスに事務処理の機械が導入される
機械と分業化とシステムとしての資本主義経済の関係を考察してみたい泡沫.icon
一八八〇年代から機械は巨大な組織や生産ラインを効率的に、かつ集中的に管理する方法に向かっていた。リチャード・コークはこれを「第二次産業革命」と呼んでいる。p14より
★アングロ・サクソンの伝統について
アングロ・サクソンの伝統という記述が分からなかったけど、以下のページを見て何となく分かりました。伝統を引用しようとしても、何かしらの体系だった引用できる構築物が必要であるのかと。「伝統」の聖域と、機械が有るから成り立つ「伝統」という構図。泡沫.icon
好きな箇所を引用
部分・部分を体系的に組み立て、全体の構造を探っていく思考法は書き手の感情がどうであれ、タイプライター的と言えよう。p18より
タイプライターというか、パソコンやその他デジタルデバイス全般で物を書く事に言える話かもしれない。
タイプライター的思考とは、タイプライターをペン代わりに使う思考のことではない。タイプライターを含む一九世紀末的な効率と生産性を可能にするシステムによる思考を意味している。部分をつなぎ全体を考え、資料はファイルにきちっと整理され、巨大な辞書が備えられている、そんな環境がタイプライター的思考の場所である。
筆記具どころか、執筆環境までもが思考や書くことに影響するのであれば、それを意識しているかで書ける内容を自分の思い通りに出来るかが決まりそうだ。もう少し自分の書く為の環境を考えたい泡沫.icon
用語集
モダニズム
(伝統主義に対して)近代主義。また、現代好み。新しがり。
電信とは、広義には電気による有線・無線を含めた通信全体を指すこともあるが、もっぱら、音声通信を指す語である「電話」に対してモールス符号などに代表される符号の通信ないしその通信システムを指すことが多い。
Canon(英語等)および Kanon(ドイツ語等)は「棒、定規、基準、規範」等を意味するカノーン(古代ギリシア語: κανων、 kanōn)を語源とする。
時代背景について
産業革命時代の社会運動
資本家による労働力搾取に対抗して、労働組合が誕生した。
1871年、「労働組合法」が制定され、労働者が待遇改善を求めてストライキをする権利などが法的に認められる
1840年代のドイツの産業革命によって労働者階級の形成が進み、その中から資本主義を否定し、労働者の解放を目指す思想が生まれた。フランスの空想的社会主義を批判的に発展させ、科学的社会主義を提唱したマルクスとエンゲルスが、1848年に『共産党宣言』を発表し、社会主義運動を本格的に開始した。
人物集
The Norton Anthology of Modern Poetry
ウィリアム・バトラー・イェーツ
ロバート・フロスト
ウォレス・スティーヴンス
ジェイムス・ジョイス
ウィリアム・カルロス・ウィリアムズ
T・S・エリオット