認知的分業の弊害
もっと危険な弊害もある。外から入手できる知識と頭の中にある知識を混同するため、たいていの人は自分がどれだけモノを知らないかに気づいていない。自分が実際よりはるかに多くを理解していると思い込んで生きている。これから見ていくとおり、社会の重要な課題の多くは、この錯覚から生じている
from 知ってるつもり――無知の科学 p196
自分が知っていることはみんなも知っていて当たり前の誤謬
この誤謬、錯覚は大きな弊害
「そんなことも知らないのか!?」という disりの要因
詳細な説明を求められると、そんなに理解できていなかったことに初めて気づく
ソクラテスのやり方がソレ
質問のおかげで思い出せる経験や知識
質問のおかげで自惚れや知識不足にも気付ける
認知的分業先の相手にぼったくられる、騙されるリスクがある
であるから認知的分業化が進んだ現代では、信頼が重要視されている
他人やコミュニティが持っている知識も「自分の知識」と錯覚してしまう
自動化のパラドックス