認知的分業
二人のうち、どちらかだけが詳しい事柄については、詳しいとされたほうが記憶し、パートナーは忘れる傾向が見られた。パートナーの得意分野については、記憶しようという努力がおざなりになった。言葉を換えれば、相手の詳しい分野については、誰もが情報を記憶して思い出す役割を相手に委ねた。人は特定のコミュニティにおいて、自分が覚えるべきことを覚え、認知的分業に最大の貢献をしようとする傾向がある。他のことを記憶するのは、その分野のエキスパートに任せる。
現代社会が高度に発展して回っているのは、認知的分業の恩恵が非常に大きい
電気、トイレ、PC、キーボード、マウス、AWS、プログラム、冷蔵庫、病院、・・・様々な分業がある
個人がそれらの詳細な設計や作り方、修理の仕方などは理解していない
チームで役割分担があると、その役割に必要な知識の習得はその人に任せる傾向になる
全員が同じことを覚えて、同じことをできるようにするのは、あまりにもコストがかかりすぎる
何でも知ろうとする人は、認知的分業に貢献しようとしていない?