一人勝ち市場のデメリット
少人数の幸せな人と、大多数の不幸な人に分断される
「周囲との比較」をしてしまうと、少数の富裕層に対して大多数の低所得者層が嫉妬をして人生に満足できなくなる
プレイヤー人口が増えなくなる
一部のトッププレイヤーしか食えていけない環境は、新規参入者は減り、食えない人は離れていく
ただ、自分は成功するだろうという楽観バイアスの影響で、夢のある分野にはそれでも新規参入者がたくさんいる 才能の配分ミスが起こる
一人勝ち市場での敗者は、実質的に何も生産できていない・社会に貢献できていないことがある
作っても誰も使わずに廃棄されてしまうのであれば、生産コストと廃棄コストの分だけ地球資源を損失している
敗者になった人が、もし別の分野で堅実な成果を上げられていたのであれば、才能の配分ミスとなる
見向きもされないエンタメ作品を作らずに、農業をして誰かの食べ物を生産していたのであれば損失になっていない
一人勝ち市場のたくさんの人が働いて損失を生み出すよりも、そこそこの才能でも生きていける環境に人々がバランスよく分配されていた方が損失が少ない
ゼロサムゲームの一人勝ち市場は、新規参入者が増えるほど誰かの勝つ確率が減る みんなが夢見て一人勝ち市場の代表例であるエンタメ業界や金融業界を目指してしまうと、農業や介護などを担うエッセンシャルワーカーが減ってしまう 一人勝ち市場で対立が起きている場合、それ以上コストをかけてもメリットよりデメリットが上回る状況でも軍拡競争が終わらない
良い大学ほど入学難易度が上がり、学費も高くなっていく