タンパク質制限による「空腹を感じること」自体が肉体の老化プロセスを遅らせる可能性がある
https://gyazo.com/3bd64e6dfb3df070732b9988e0b08165
絶え間ない飢餓、ウラモグ
過去の研究から、ショウジョウバエが空腹や満腹を感じ取る神経信号はすでに特定されており、タンパク質を構成する必須栄養素である分枝鎖アミノ酸(BCAA)が満腹感を引き起こすことがわかっています。つまり、ショウジョウバエはBCAAをたくさん含む食品を食べると満腹感を覚え、反対にBCAAが欠乏した食品を食べても空腹感が軽減されないというわけです。 BCAAが少ない軽食を食べさせてから数時間後、研究チームはショウジョウバエに炭水化物またはタンパク質を豊富に含むエサを好きなだけ食べさせました。その結果、ショウジョウバエは炭水化物よりタンパク質が豊富なエサをより多く食べたとのことで、空腹が単なる欲求ではなくニーズに基づくものであったことが示唆されました。
ハエも食物に含まれる栄養素を把握して、タンパク質不足の状態ではタンパク質を優先して食べる
BCAAが低いスナックを食べたショウジョウバエは、そうでない個体と比較して食べる食物量とカロリー量が多かったとのこと。しかし、生涯にわたって低BCAAの食事を与えられたショウジョウバエは、高BCAAの食事を与えられた個体と比較してかなり長生きしたと研究チームは報告しています。
低タンパク質・高炭水化物のバランスが老化を遅らせる