2022年8月12日
朝起きると、親指の痛みが酷くなっている。養生しているのだけどなあ。ロキソニンを飲む。
ランチは、イギリスからやってきたKの知人家族とお鮨を食べようということで、「鮓かね庄」さんへ。以前お会いしたのは、コロナ禍の前。3年近く経つだろうか。娘さんは、日本の学齢だと小学4年生相当ということで、すっかり大きくなっている。また、日本語学校にも通っているそうで、今回の旅程について日本地図を広げながら教えてくれたのだが、ほぼ完璧な日本語を話していて、めちゃくちゃ驚いた。すごい。イギリス人のお父さんへの通訳もすんなりこなしている。
浅草神社へお参りした後、JAZZYに寄ってお茶しながら『REKIHAKU 特集・人工知能の現代史』を読む。コンピューティング史を踏まえた人工知能の歴史についての、簡潔な特集。杉本舞、喜多千草といった当該ジャンルの第一人者が寄稿していることもあり、しっかりした内容になっている。この辺りのことも、ちゃんと腰を据えて勉強したいという気持ち。何か自分でテーマを作って掘っていきたいなあ。 その後、駅へ向かう途中、伝法院通りを歩いていたら、道の真ん中に日本駄右衛門の像が置かれている。前からあったっけ?見てみると、この通りに白浪五人男が勢揃いしているのだという。それで、他の4人も探してみた。思いの他見つけにくい場所に配置されていて、ネットで検索してしまった。全員見つけられたので、勢揃いの順番で並べた写真を作ってみたりした。 https://scrapbox.io/files/62f676c2c521c8001da70791.jpeg
ランチでビール中瓶2本飲んだ酔いと足の痛みとでかなりしんどかったのだが、白浪五人男を探してうろうろしていたら少し回復したので、竹橋の国立近代美術館へ寄る。「ゲルハルト・リヒター展」を観るのである。ゲルハルト・リヒターは、伝統的な意味でのカタログ・レゾネが作られるのは最後になるのではなかろうかと感じさせるという意味で「最後の画家」と呼ぶにふさわしい。70年代までの旺盛なスタイルの変遷からアブストラクトペインティングへの傾倒について、必ずしも本展で詳らかにされているわけではないが、多彩な作品群には触れられる。しかし、それにしても「え、もう終わり?」という展示数の少なさには、残念な気持ちになってしまった。展示はそんな感じだったが、論稿がたくさん載っているようなので、カタログも購入。 夕食をどうしようか迷っていたら、同僚から連絡があり、渋谷で合流。退職するメンバーを送る会的な感じ。おつかれさまでした。その後、お茶しながら藤木久志 『刀狩り: 武器を封印した民衆』を読み始める。刀狩りによって農民が完全に武装解除されてしまったという印象が長らく通念となっていてが、実態は全然そんなことはないのだということを、資料の丹念な読み解きを通じて明らかにしていく本。とても面白い。それにしても、歴史は本当に面白いなあ。 帰宅して、この日記のフィードをもう少しいじる。Slackでのプレビューが悲惨な感じだったので、書き方についても方針を変更した。
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