2022年10月24日
最近「タイパ」という言葉を目にするようになった。「コスパ」という言葉同様、とても嫌な言葉だと感じる。それはともかくとして、最近の若者は漫画よりも動画の方が「タイパ」が良いと感じるというツイートが流れてきたのを目にしたので、思うところを書いておいた。
@kentaro: 行為と結果のパフォーマンスを気にしているからといって、その人物が常に最適解を選択するとは限らない。主観的に可能と考えられた選択肢集合の中から、満足化基準に基づいて選択肢を採用するからである。そのため、時間がないとかコスパ/タイパとかいうわりに、非効率的に行為することが観察される。 @kentaro: 最近、英語話者によるYouTubeをよく観る。リスニングの訓練のため。慣れてくると、英語で書かれた長めの文書を見ると、音声で聞きたいという気持ちが湧くようになった。読解の方が主観的に負担がかかるからである。そういう意味で、漫画を読むよりも動画を観る方が「タイパ」がいいというのもわかる。 @kentaro: 漫画や書籍などは、読み終えるまで何分かかるかわからないという不確実性がある。要点だけスキャニングして読むことができるメリットは、逆にいえば自分で工夫しなければならないというデメリットでもあろう。してみれば、何分かかったかという実時間ではなく、不確実性と受け身の程度に依存しそう。 経験に基づく手癖的な思考でパッと思うことはあるのだが(その例が1つ目のツイート)、2つ目、3つ目はあえて別の視点で考えてみようと思って書いたもの。いろんな視点で考える練習をする。
Meetyで申し込みがあった方とお話し。全然知らない分野のスタートアップをやっている方で、とても面白い話を聞けてありがたかった。その後、出社して各種ミーティングや面接など。
Kは相変わらずKATAMINOに夢中で、どんどん進めている。すごい集中力だ。
夕食をとりながら「舞いあがれ!」の今日の放送分を観た。正直いって、不安になる感じである。あの素晴らしい時間はもう戻ってこないのではないかという。杞憂であってほしいのだが……。
福嶋亮大『書物というウイルス 21世紀思想の前線』の続きを読み、読了。フランシス・フクヤマが、昨今はむしろオールドリベラリストのような立ち位置になっているみたいな話は、面白かった。一方で、著者の昨今のアイデンティティポリティクスについての理解は、ずいぶん保守的なんだなあと思えた。 続けて、阿古真理『家事は大変って気づきましたか?』を読み始める。テーマは面白いのだが、Webの連載コラムから構成されているせいなのか、文章がこなれていなかったり、重要な用語の使い方がおかしかったりして、不安になる(たとえば「性別役割分担」という語を、男女が話し合って役割を分担することというような意味であると書いている)。 枕をいくつも試して、10万円ぐらい投じてきたのだが、結局一番自分にあってたのは2,000円ぐらいのニトリの枕だったということがあった。そのニトリから「上半身を包み込むまくら」というものが出ているということで、Twitterで話題になっていた。枕に関して信頼をおいているので、早速注文しておいた。 ---
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