ベルクソン時間哲学
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基礎概念
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時間は存在しない論
「過去や未来は人間の記憶や想像にすぎず、現在しか存在しない。」という意味で時間は存在しない。
「物理学での時間の扱いのように、時間と空間に本質的な違いはない。」という意味で時間は存在しない。
ベルクソンの時間哲学
持続 (体験の時間)とは何か:現在進行形で流れを味わっているその時間経験のこと ①「流れる時間」である
③「計測不能」である
計測の時間とは何か:「純粋でない継起」すなわち 主観的には時間概念。 時間の持つ2つの側面
計測できるが流れない側面 (B3)
流れるが計測できない側面 (A1)
時間の計測
計測とは:比を求めることによって、複数の具体的な対象間の関係取り出すこと。計測値はこの関係・比のこと。
特に時間の計測:2つの並走する運動体の比較を通じて、その間に成立する構造を抽出すること。
別の方法や単位で計測し直しても維持される「関係構造」があるなら、関係構造としての時間は客観性を持つと言える。
時間計測の注意点
「時間」なる普遍的・絶対的な目盛が存在して、それを読み取っているわけではない。
時間計測によって、計測対象からその動性を奪う。
比較される2つの運動体は、どちらか一方が基準となっていて平等ではない。
普遍的な共通尺度、量としての時間を獲得できる。
時間の体験
意識を持つ主体が時間を体験して初めて、計測を行うようになる。計測は体験に対して二次的。
時間体験の特徴
時間クオリアの存在:特定の時間の長さを味わうことが「どのようなことであるか」を伝える存在。 ex) 色の違いは光の波長によるが、感覚的な違いは色クオリアによって与えられる。
現在進行形で動きつつある変化が実現する 。動的。(↔︎時間計測では静的)
→「客観的 かつ 流れる 」 時間は存在しない。