工夫
工夫というのは、人間の創造性の中で一番身近にある行為だとおもう。完全じゃなくていい、不完全だが機能するなにかをつくるということだとおもう。工夫自体たのしかったりする。
工夫の余地がある道具の方がおもろいと思うが、工夫の余地がある道具を作るのは難しい。
エンプティネスでも書いたのだけれども、柄杓のようにある程度汎用性ある道具は人に使い方を発明させることがある。scrapboxもそういう工夫の余地があるものだと思う。blogとして使ったり、ポートフォリオとして使ったり。
HCIでは、デザインするためのソフトウェア(道具)とかプログラミングを簡単にするためのIDEとかを考えたりするわけだけども、この工夫の余地をいれられるかどうかでいい道具かどうか決まるのではないかと思った。
でこれは結構デザインするのが難しい。ちょうど良いコンピュータによる自動化と支援のデザイン。
自動化すると初心者はすぐできた感覚が得られて良いけど、基本的に結果が似る。
そして自動化しすぎると工夫の余地がないので、創造性ある玄人にとっては、簡単なものしかできなく面白くない。
結果玄人ソフトウェアを使う。玄人ソフトウェアは極めればほぼなんでもできるけど、長めの学習の必要性がある。これはトレードオフなのだろうか?
汎用性(メタ性)の設計が必要。
いまPersonal Fabricationの研究では、つくるための道具が自動化し過ぎていて、初心者がものづくりを始めるにはいいけど、その先のMakerくらいの人がもっとうまく使える道具見たいのがない。となんとなく思っていた。
個人的にはLightroomはいい道具になっていると思うんだけどなんでなんだろうな。
Illustratorはあんまよくない。結構学習が必要。いまだになんとなくでしか使えない。
あとVocaloidとかもいい道具だったのかも。誰でも作れるという感じではなかったけど、セミプロ見たいのが増えていい音楽が増えた気がする。
工夫を生み出しやすいような道具の設計手法とか考えられるといいなぁとか思ってる。
これは研究対象というよりは、研究ポリシーになりそう。
このサイト面白い。
絵で見る創意くふう時点
Making Do and Getting Byも人間の無意識的な工夫を記録していて良い。