2025/7/10
#生活ロギング #生活ロギングの目次 2025/7/11 - 2025/7/9
読書記録
『街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)』
『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた』
『新装版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』
『人生にコンセプトを (ちくまプリマー新書)』
運動記録
スロージョギング
WRM
WRM テーマからはじめる / 作業記録を脱Obsidianする / ツールごとのブロック感
きょうは豪雨のためジョギングはなしです。でも自宅付近は思ったほど降らなかったですね。局地的でした。
/BCBookReadingCircle/BC118 アーリーアクセスを拝聴
自分も大学生の頃に芥川賞を読むことにハマった時期があったことを思い出しました。
ごりゅごさんとは反対にそのときは少し前の純文学作品に興味があったので1950年代~1970年代ごろの芥川賞作品を読んでいました。安岡章太郎や大江健三郎、三浦哲郎、庄司薫あたりの受賞作品が好きでした。
最近の受賞作品は全然読めていないので、久しぶりにまた読んでみたいとPod Castを聴いて思いました。
余談ですが、少し昔の作品を読むときに高校の国語の資料集だった「常用国語便覧」がとても役立ちました。
当時の背景や世相を事前に把握したうえで作品を読むことで純文学作品でもある程度読みやすくなった気がします。
また最近、常用国語便覧を買い直したのですが、すでに千葉雅也さんや國分功一郎さんとかも掲載されていて時代の移ろいを感じたことを覚えています。
その国語便覧自体もおもしろく、和歌の背景や日本語の文法、論文の執筆作法まで載っていて、読み物としても興味深いです。
車を運転しながらアフタートークも聴いていますが、Obsidianの活用の流れは画面がわからないと想像だけでついていくのはけっこう大変でした。次回は読書猿さんの新刊なのでこれも楽しみです。
/rashitamemo/2025/7/9
人生のテーマ、日々のテーマ
人生を通してコミットしておく大きなテーマもあれば、今月は〜〜のことをちょっと調べてみるという小さなテーマもある。
テーマと言うと壮大なものをイメージしがちですが、日々のテーマのように手近なところにも存在するし、大きなテーマもちいさなテーマも同時に複数が存在していいというやわらかい姿勢が根底にあることが大事です。
テーマが空白というよりは、制度側・体制側が期待するテーマがすでに充填されていて、個側の「自分のテーマ」が入り込む余地があまりにも少ない。
学校でも会社でも主体性や積極性が求められますが、自分に期待されるテーマに即した行動であって、自分がしたいテーマではないことは確かに大半です。
本来であれば個々人がそれぞれいろんなテーマを持って生活するのが理想的な自由の社会だと思います。
でも実際は勉強や仕事よって外部から要請されるテーマに応えるのが精一杯で、自分に残されたわずかな自由時間はテーマなど持たずに何も考えず漫然と過ごすような形になるでしょう。
そうした状況になれきってしまうと、テーマを自分で考えて行動する発想そのものが生まれなくなるでしょう。
ではどうやってテーマを持てばいいのか?
上記の話に即して考えれば、テーマを重く受け止め過ぎないことです。軽い気持ちでテーマを持ってみる。千葉雅也さんの言い方を借りれば、テーマを仮固定する姿勢で臨むことが肝要です。
そのうえでテーマを探すには、外部性と内面性に分けられます。
外部性はWRM テーマからはじめる / 作業記録を脱Obsidianする / ツールごとのブロック感でも書かれていたようにテーマにふさわしそうな領域を散策していくことです。
書店や図書館で自分の気になる分野の本を眺めてみたり、日中の話題で気になるものを少し調べてみたりして外部から情報を取り込むイメージです。
他方、内面性は自己観察に基づくものです。自分の記録や読んだ本、これまでの行動を振り返ることで自分の特性や気になる分野を見出していくイメージです。
MASAKIさんが、自分が対象をやりたくない理由から考えているという話も内面性からテーマを探す手法です。やりたくないことには注意が向きやすいので、この自分の嫌悪に着目するのはとてもおもしろくて有効そうだと思いました。
外部性も内面性も普段の行動に基づくものです。ただそこにテーマを見つける姿勢を少し意識してみると、自分起点による自分のテーマが見つかるかもしれません。
『人生にコンセプトを (ちくまプリマー新書)』
『テーマ』に関連して『人生にコンセプトを (ちくまプリマー新書)』が発売されたので早速購入しました。
自分なりのコンセプトを持つことで、周囲や社会の常識にとらわれず、自分の生きるうえでよすがとなるような支えの概念を獲得することを目指す本だと思います。
はじめに、で気に入った箇所を引用。
自分の人生を支える、自分の言葉を、自分で考え、自分にプレゼントする。そうすることで「大丈夫、私にはコンセプトがついている」という心境になります。夢がなくても、コンセプトがあれば、人は進むことができます。
テーマとコンセプトの違い
テーマとコンセプトはこの思考の文脈においてかなり近しい概念だと思っています。ただそもそも両者の用語としてどのような違いがあるのか、整理しておきます。
Oxford Dictionaryより引用
theme
the subject or main idea in a talk, piece of writing or work of art
the central/main/key/major theme
Births are a recurring theme in Leigh's work.
Hot temperatures were a common theme over the past couple of weeks.
concept
an idea or a principle that is connected with something abstract
concept of something the concept of social class
helping students grasp abstract concepts such as leadership and teamwork
basic/fundamental/key/core concepts
テーマもコンセプトもどちらもアイデアですが、ある対象に対してその対象全般にわたる主題や素地がテーマとなるのに対し、主題の中核概念としてより抽象度を高めたコアの部分がコンセプトになります。
したがって自分の気になるテーマを見つけたうえで、そのテーマのなかで自分なりのコンセプトを発見していくようにテーマから深堀りしてコンセプトに至るような関係性がありそうです。
また『人生にコンセプトを (ちくまプリマー新書)』を読み進めるなかで、テーマとの関連性も考えてみましょう。
またごりゅごさんやMASAKIさん、まゆめろんさん、かさいしさんのコメントを読むなかでテーマを設定することは、自分の気になることを明文化、言語化する役割も大きいことに気づきました。
『人生にコンセプトを (ちくまプリマー新書)』もこれと似通っていて、自分の気になる概念をコンセプトとして明文化することで自分のための支柱としていくことを狙いとして書かれています。
テーマやコンセプトとした形式を用いることで、自分の気になっていたもやもやを認識して深められる効果も大きそうです。
テーマもコンセプトも考えを深めていくための土台であり中核になるものなので、そこを固定するとさまざまな方法に発展させやすそうです。
マイブームならぬ、マイテーマやマイコンセプトを見つけてみると、普段のなれきった生活も少しだけ違った見かたや発見ができて新たな彩りになるかもしれません。
マイテーマやマイコンセプトを探してみたいと思います。